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内容説明
「さよならタマちゃん」で大きな反響を呼んだ武田一義が贈る、父と子の物語。ある日かかってきた一本の電話。それは長い間、音信不通だった父の危篤を知らせるものだった。一報を受けた息子の孝志は、妻の亜紀とともに15年ぶりの帰郷を果たす。もう父とは関わりたくないはずだった。だが変わり果てた父の姿を見て、その思いは揺れる……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっちゃんず
29
『さよならタマちゃん』があれだけ話題になったのだから、もっとハデに泣いたり笑ったりできる話を描けばいいのに…けれど、こういうジワーッとした話を持って来るのが武田一義さんらしさなんだろうなぁ。内容は、主人公とその父親の葛藤。重たい話が、淡々と語られる。P136・父親の友人のセリフ「楽に生きて何がわりーんだよ」が心に刺さる。なかなか楽に生きられないし、少しでも楽に生きようとすると周囲から弱さを責められる。下巻にはきっと、生きづらさへの救いが待っているのだろう。2015/04/04
いまちゃん
14
母親の命と引き替えに生まれた孝志と、妻を愛していたが故に徐々に心を壊しアルコール依存症になってしまった父・久志の物語。自分が孝志の立場だったら、やっぱり父の死を望むんだろうか…。たぶん、望むかもな…。2015/04/08
読み人知らず
8
読んでいて切なくなるな。世間的にいい親子ではないんだけどいいよね。2016/09/29
とんかつラバー
7
出産で母は死亡。父はアル中になり家を出た主人公。父が危篤になり再会するが「正直このまま死んでくれたらいい」と願う。しかし幼い頃の父との思い出がよみがえる。漫画としての話の進め方もよくて親子という複雑な関係が描かれてる。アル中の酒が好きで飲むんじゃなくて、心が弱くて酒に逃げる描写が生々しい。絵柄がかわいらしいのだけど、若い頃の父親が最初女の子かと思った(ロン毛だし)2021/07/07
イズアル
7
「死んでいてくれていたほうがよかった」と言う言葉も嘘ではないし、完全にそんなふうに思いきれない気持ちも本当で。可愛い絵柄、ヘビーな内容。でも悪い結末では無いのだろうと思って下巻へ続く。2016/04/25