内容説明
絵画は顔をいかに描きうるのか。ベラスケス、レンブラント、ピカソ、ディックス、ジャコメッティ、ベイコン、ウォーホル。7つの作品の分析をつうじて、絵画の問いと顔の謎に迫る! 表象文化論的アプローチによる絵画批評。図版多数掲載。
目次
存在の遠近法――顔のプロブレマティック (小林康夫)
ベラスケスと顔の先触れ (平倉圭)
他者のように自己を描く――レンブラントの《自画像》 (日高優)
斬首、テーブル、反-光学――ピカソ《アヴィニョンの娘たち》 (平倉圭)
オットー・ディックス――観相術、その目を凝らすほどに…… (香川檀)
〈顔〉への応答――アルベルト・ジャコメッティの実践 (橋本悟)
肖像画と顔の「動き」――フランシス・ベイコン《イザベル・ロースソーンの習作》 (大原宣久)
カムフラージュの技法――アンディ・ウォーホルの《マリリン》 (日高優)