内容説明
スタニスラフスキーの俳優教育書のなかでも、長きにわたり日本語訳が待ち望まれてきた〈システム〉最終巻をロシア語版著作集より完訳。グリボエードフ、シェイクスピア、ゴーゴリらの作品を題材に、なまなましい役づくりのプロセスと、より実践的な戯曲論が明かされる。名優が手帳に遺した草稿を多数収録。
目次
第1章 1911年-1919年の手帳より
第2章 グリボエードフ『知恵の悲しみ』
第3章 ある公演の話(教育小説)
第4章 20年代末から30年代初頭の覚書より
第5章 シェイクスピア『オセロ』
第6章 ゴーゴリ『査察官』
第7章 1936年-1937年の覚書より
第8章 1926年-1938年の手帳より
原註
訳者あとがき(堀江新二)