内容説明
お金も稼ぐ、結婚もする、子どもも育てる……。
多くの女性があこがれるすべてのことをやってのけるスーパーウーマンの半生をつづったものです。
彼女の成功の裏には、過去の苦労がありました。幼少のころに受けた父親からの暴力、両親の離婚、母との別れ、祖父母との貧しい暮らし、中学生時代からの新聞配達、挫折続きだった進路選択。それが「ボートに乗れば、年収1000万円!」というCMにひかれて入った競艇の世界で賞金6億円を稼ぎ出すまでになったのです。そんな彼女の原動力は、専業主夫となり妻を支える邦博さんのやさしさと子供たちへの無償の愛だそう。
彼女の強くかっこいい生き方から、勇気や生きるヒントがもらえる1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旗本多忙
2
日高は強すぎる。オッズが低いから殆ど買わない。競艇が好きだった頃の話だ。その頃にこの本を読んだ。宮崎の片田舎から製菓学校に行くために東京に出た彼女は、貧乏な生活を送っていた。ある日友人宅でテレビCMの「ボートに乗って1000万」に魅了される。そして彼女は本栖湖競艇学校に入る。男女混合で厳しい訓練に挫折するも、同郷の教官の言葉に救われる。晴れて女子競艇レーサーになった彼女はトップに君臨し〝グレートマザー〟と呼ばれる。 忍耐と努力で掴んだ幸せでしょうかね。私は舟券買うのに迷いますがね。
紗夜
0
さすがグレートマザー!日高逸子。文章は文筆家でもない、やっぱり競艇選手なのだけど、内容が内容なのであっという間に読んだ。この本を知ったきっかけである夫の本も何度も読んでいるが、こちらもとても印象に残る。もっともっと良い生活を求めて、もがきながら、歩いて来られた人生。それも、あまり恵まれていない育ちかたがあったからこそだと思う。夫である邦博さんの本を偶然図書館で見つけて手に取らなければ、この本もまた知らないままだったろう。競艇の世界は今まで未知だったけど、逸子さんと邦博さんによってまたつながってゆくのかな。2011/06/06