内容説明
旅する作家五木寛之があなたに送る楽しくて香り高い27通の手紙。たそがれゆくニューヨークの魅力、葛城古道に立ちこめる霊気を語り、斑鳩の里に眠る弟を思い、故宮博物館の豪壮さに驚くと同時に文化の罪ぶかさに思いをめぐらす。様々な人と旅の風景を経て、作家は「倶会一処」の思想へとたどりついていく。旅を思うすべての人に贈る、ユーモラスで思索にみちた、珠玉の一冊。
※本書は、1993年10月、旅行読売出版社から刊行された『風の旅人への手紙』を書名変更したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OMO
1
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2025/01/10
ハナ
1
知り合いへの手紙2013/06/01
ナウラガー_2012
1
北陸の「ガスエビ(甘エビに似ているが甘エビより甘く深海に生息。1、2月の”かご漁”の時期が旬)」「トヤマエビ」「越前エビ」「ガマエビ」「ガザエビ」「ザコエビ」「ドロエビ」/「倶会一処:さまざまに生きていても、いつか人は同じ場所で再会する」/ベルリンのボーデ博物館には世界屈指のエジプト・コレクションがある(「死者の書」など)/奈良にうまいものなしというが..豆腐は旨い/「ソフィアの歌」:18Cのロシア(サンクト・ペテルブルク)で流行し、かの大黒屋光太夫(1782に2011/01/16
ナウラガー_2012
0
だったが、1980に7歳下の弟・邦之氏が亡くなり、その心の痛手が尋常ではなく執筆活動を休止した2011/01/16
ナウラガー_2012
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日露戦争が起り、大連市の金州・南山の防衛線が破られロシア軍は旅順に最後の砦を築いた/葛城古道:當麻寺(たいまでら)681年當麻国見が、祖父の建立した万法蔵院を二上山東麓に移したのが創建。境内には国宝の本堂・東塔・西塔、金堂の弥勒仏坐像など貴重な寺宝が数多く存在する。竹内街道:奈良から大阪に出る日本最古の官道/五木寛之は中1の時に植民地・平壌で終戦を迎え、母を不幸な死で失い、打ちひしがれている父を叱咤し、赤ん坊の妹を背負い難民となって逃げ惑った。その時手を繋ぎ引きづるようにして九州まで 連れてきた弟が邦之氏2011/01/16