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内容説明
向かうところ敵なしに見える安倍政権。「二度目の総理」ゆえの大胆かつ緻密な政権運営を展開し、菅官房長官とのタッグで官僚・閣僚・マスメディアを巧みにコントロールしている。だがそうした「強さ」は本物なのか。実はバーチャルな気分に支えられた“蜃気楼政治”なのではないか。戦後70年を迎え、安倍政権は本格的に「右」寄りイデオロギー政策に着手する。アベノミクスの行方は? 憲法改正の実現性は? 次なる総裁候補は? 日本を代表する政治学者が、戦後政治史の中に安倍政権を位置づけ、軽やかな語り口でその実像に迫る。本質を衝く鋭さと一気に読める面白さを併せ持つ「御厨講談政治学」、ここに開講!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒトコ
5
今の安倍政権がこれまでの自民党政権とどう違うのか、第一次政権の失敗から学んだ事は何か、そしてそれ故の脆さや後進が育っていないという不安が、解りやすく説明されている。一番印象に残ったのは、一見地味な感じの菅官房長官の官邸掌握術が凄いらしい事。憲法改正が発議されるとしても、どういう形で国民投票するのか疑問だったが、そもそもそれも決まってないのだな。これからをしっかり見て行かなければならない。戦後政治の流れが大まかに語られていた章はありがたかった。欲を言えば所々に年数も入れていただけると更に良かった。2015/09/28
バルジ
4
安倍晋三が亡くなり、いよいよ安倍政権も過去となりつつある中で読了。7年前のため流石に内容の古さは否めないが、その後の政局を鑑みる際に示唆に富む部分も多い。※菅義偉の「非イデオロギー性」や官邸内の意思決定にプロセス等 著者の安倍政権に対する評価は中々厳しく、かつての自民党政治を1つの「良い姿」として捉えているように読める。利益の配分やイデオロギー対立を基にした広汎な「保守」糾合を是とした自民党だったが、時代の変容に伴う経済・社会的要件が従来とは異なる新たな宰相を生み出すがそれは致し方ないようにも思える。2022/09/07
ともふく
4
最新の本ではないが、政治の勉強がしたくて読んでみた。中盤以降は歴代政権の流れを俯瞰的に見て、それを踏まえて安倍政権の位置づけを解説してくれているので分かりやすいし、面白い。政治はやはり選挙と利害に左右される人間ドラマ。2016/06/25
hk
4
岸信介の孫である安倍晋三は、まさに銀の匙をくわえて生まれてきた生粋の政治家だ。だがその経歴は決して順風満帆とは言えない。国政選挙で初当選を果たした93年には自民党が下野し、野党議員としてのデビューを余儀なくされた。さらに閣僚経験を積まないままに、小泉政権の中で幹事長そして官房長を務めるという異例の人事つまりは無茶ブリにさらされる。そして06年に総理に就任するも持病を悪化させて退任。もう日の目を見ることはないかと思われたが、不死鳥の如く蘇り、2012年から第二次・第三次安倍政権を率いている。タッグを組む菅官2016/03/30
バルジ
2
安倍政権がぐらついている今こそ読んでおきたい一冊だった。刊行時より「蜃気楼政治」や「アベノポリティクス」といった造語は今の時期だからこそ輝きを放つ言葉だと思う。2017/07/21
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