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内容説明
「宇宙の始まり」は、世の中のすべての疑問が凝縮するところとも言える。人間は、どこまで宇宙の始まりの謎に迫ることができるのか。現代は「精密宇宙論」とも呼ばれる時代に入っている。「精密」とは、小数点以下何桁もの精度を持つ数値によって、理論予言と観測結果が比較されることを意味している。無からの宇宙創世論、量子論、相対論、素粒子論などを考察しながら、この壮大なテーマについて、現代宇宙論の立場から考える。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
164
宇宙はどう始まったのか。それは永遠のテーマ。宇宙は無から始まったのか。「無」とは何か。宇宙がない状態なら、時間と空間のどちらもない。常識では、想像力の限界をすぐに越えてしまう。…宇宙は生命が誕生すべくできているのではないか。宇宙は一つではないのではないか。そもそも宇宙はあるのか。私たちはどこにいて、本当に存在しているのか。…人は見たことのない世界を知り得ないが、想像することはできる。考えるほどに、宇宙を知らないということを知る。地球の姿さえも未だ知り得ていないのだから。しかしなぜか、宇宙の果てに心が躍る。2019/11/08
神太郎
44
結局のところ、いまだわからないと言うのがある意味答えであろう。多元宇宙論や参加型宇宙論など量子論をベースに微妙に違ういくつかの理論が展開される後半部は特に面白いが、話を聞いてけばきいていくほどなんというか分からなくなる。哲学めいているので、理系的な話をしてるはずなのに存在論の話みたいなのをされはじめやや混乱。分かりやすくそこを噛み砕いてくれるのは助かった。特にプランクトン原理の海の捉え方=人間が考える宇宙の見方(見え方)の説明は面白かった。宇宙のはじまりって結局なんなんだろうか?永遠の謎ということで……。2019/10/27
ふ~@豆板醤
29
3。積読消化(kindle)。また性懲りもなく畑違いシリーズ。宇宙に興味はあるけど、高校で物理やらなかったのもあり分からない箇所が多め(゚ω゚)歯応えばかりで消化不良感MAX。。「時間や空間は、物体の運動状態と無関係ではない」「宇宙の始まりに原因があるとすれば、それは時間や空間を超越したところにある」2017/10/31
tetsu
23
★3 観測技術が進み未知なものが発見され、それを説明するための新たな理論ができる。 または、机上で理論を打ち立て、その後発展した技術で、観測や実験が行われ理論が実証される、 そのような歩みで科学は発展してきたが、宇宙に関してはまだまだ。 我々のような一般人にも理解できるような宇宙の成り立ちについての解説を、生きているうちに聞くことはできるのだろうか? 宇宙空間の物質の95%がまだ未知のまま。 せめて日本の輸送船「コウノトリ」が宇宙ステーションに運んだ観測機で暗黒物質の片鱗でもつかめないかと思う。2015/09/02
ちゃんみー
22
壮大なテーマなだけに、結局は何も結論付けられないってことね。う〜ん、難しい。2020/01/13