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内容説明
子どもの頃から不器用で、工作すれば傷だらけ、車は毎度エンストの「なんでも壊す男」。偶然手にとったシェイクスピアを読むミステリー小説マニアの暴走がおかしい「マクベス殺人事件」。思わずくすりと笑わせるイラストを、作者自ら大真面目に分析する「本棚のうえの女」。味のあるイラストと軽妙な文章で愛され続ける作家サーバーの縦横無尽の妄想力が炸裂。各種の笑いを取りそろえた短篇集。本邦初訳2篇を含む20篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
141
ジェイムズ・サーバーという名前を聞いて思い出すのは大学時代にサイドリーダーで読んだことがあります。短編集でちょうどいいくらいの長さの話が挿絵入りで入っていたのを思い出します。話もユーモアものが多かったことくらいしか覚えていません。この本を読んでみてああそんな感じだったのだなあと思いだしています。四つの分野にそれぞれ5つづつの短編が収められていますが楽しめます。阿刀田さんはロアルド・ダールに影響を受けたと書いていますが、確かにサーバーのほうがもう少し現実的な感じがします。2016/02/01
こばまり
53
対象への愛と毒が入り混じり描写は時に辛辣。のほほんと頁を繰りながらも、こんな人が身近に居なくてよかったとしみじみ思うこと度々。ジョン・レノンに纏わるエピソードを紹介する解説や著者年譜も読ませる。イベント【GWだよ全員集合!奇妙な味海外読書会】にて読了。2017/05/03
巨峰
31
はじめの家族の話が好きだな。。懐かしくて、ありえなさそうだけど、やっぱしあるかも。おわりの方の本人の話も、次に好き。まあ、免許更新係の人はお可哀想ですが(笑)2012/12/25
マリカ
29
疲れた脳を弛緩させるのにちょうどよい短篇集。あまり難しく考えて読むとおもしろくなくなってしまうので、ふと思い立ったときに、ふと手に取って、流し読みするとよいかも。彼と彼の家族についてのエッセイもおもしろい。短篇で一番ウケたのは、「マクベス殺人事件」。久しぶりにシェイクスピアを読み返そう。2012/11/14
ちいらば
28
不意をつかれて、プッと吹き出してしまう。傍迷惑だけど愛すべきキャラたち(著者含む)のおはなし。もっと読みたいけど翻訳されてる本あるのかな。2016/12/31