内容説明
公立小学校でも英語が必修になるなど、わが日本国の「国民グローバル化計画」は、ここにいたって顕著な進境を示している。現在にいたるまで、英語に触れる機会が多くあるにもかかわらず、なぜ日本人はコトバの壁を越えられなかったのか?それは、「日本文のしくみ」と「英文のしくみ」がまったく違っていることにある。本書は、このことを発見した著者が、30年前に『道具としての英語しくみ編』として書き下ろしたベストセラーに大幅加筆修正を加えた復刊である(2006年にも『BeとHaveから分かる英語のしくみ』として改題復刊されたことがある)。3回目の出版である今回も、よりわかりやすい形を求めて、さらに進化した書き直しが大いに加えられた。英語国民の頭の中を解きほぐした本書は、この狭い国土の中に留まっていては商売にならない現代日本人にとって、必読の一冊となっている。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うずら
9
be動詞やhaveの微妙~なニュアンスが理解できてためになります。例文に下品なものが混ざっている。著者は過激な方です。2015/01/19
瀧口一喜
1
1984年に書かれた「道具としての英語 しくみ編」の加筆版。「英語国民の頭の中の研究」というタイトルは内容とあまり合ってないように感じる。あとがきにある「日本文法との対比から見た英文法理論の再検討」の方が全体のテーマのように見える。 民族の起源からの考察など筆者の研究成果が学べて良かった。2017/12/03
ミネチュ
1
例文とか説明の仕方とかはユニークですが、書いている内容としては、英文法。 私は英文法(に限らず、文法)が好きなので、別に普通に英文法を論じた本でも読むのが苦になりませんが、英文法の本を読むのが苦になる人でも、この本は読めるかも。2017/02/25