内容説明
銀座の女子大生ホステスの杉村加代は、中堅製薬会社の社長秘書に転身した。だが、それは表向きで実は女を武器にした“特殊接待”が本業であった。ところがある日、ワンマン社長の竹越と秘書課長の中条の不審な行動に気づく……。人間関係の深層を抉る表題作をはじめ、キャッシュカードで、全財産を引き出された男が少女誘拐を計画する「神の怒色」。嫁と姑の憎悪を描いた「鬼子母の末裔」など森村傑作短編5編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りくう
10
キャラクターのBGが細かく書いてあり、覚えやすい。表題の『魚葬』は最後の怨念篭ったような終わり方がすごくゾッとした。文章自体も読みやすい。2014/09/25
Taito Alkara
8
これだから森村誠一作品はまた読みたくなる、と思わせてくれるような短編集でした。社会を見る「鋭い眼光」がミステリーにピッタリとはまってね。30年前の作品に全然古さを感じないのは、著者の筆力はもとより、それだけ社会が変わっていないということなのかな。2016/12/16
吃逆堂
0
しかけはおもしろいが、人間が平たくてかたい。2010/11/23
失念YOME
0
短編集だ。 でも、それを忘れる位の凄みがあるストーリーだ。2019/07/07