新潮文庫<br> 晏子(一)

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新潮文庫
晏子(一)

  • 著者名:宮城谷昌光【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2015/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101444215

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内容説明

強国晋を中心に大小いくつもの国が乱立した古代中国春秋期。気儘な君公に奸佞驕慢な高官たちが群れ従う斉の政情下、ただ一人晏弱のみは廟中にあっては毅然として礼を実践し、戦下においては稀代の智謀を揮った。緊迫する国際関係、宿敵晋との激突、血ぬられた政変……。度重なる苦境に晏弱はどう対処するのか。斉の存亡の危機を救った晏子父子の波瀾の生涯を描く歴史巨編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

122
中国春秋時代もの。古代中国ものと言えば、ちょっと見、敷居が高そうだが、平易な文章で読みやすく面白い。宮城谷作品は、タイトルでかなり損していると思う。主人公の名前をそのままタイトルにするのはいいのだが、日本の戦国武将みたいに誰もが知ってる有名人というわけでもなく、それならもっとキャッチーなタイトルにすればもっともっと多くの人に読まれそうなのに…。主人公晏弱の器の大きさの片鱗にはまだ触れたばかり。国の覇権を懸けた戦いにどのように臨んでいくのか。第二巻へ!2020/05/23

新地学@児童書病発動中

113
群雄割拠した中国の春秋時代を描く小説。主人公は斉の晏子。波乱万丈のプロットで読み出したら止まらない。400ページを超える物語を一気に読んでしまった。宮城谷さんの文章が素晴らしい。司馬さんの叙事詩的な文体に、漢詩の詩情を混ぜ合わせたような味わいがある。一文一文に凛とした美を感じるのだ。この文体が、自分の正しいと思ったことを貫き通す晏子の生き方を鮮やかに浮かび上がらせる。晏子は超人ではない。戦いの前に恐怖を感じたり、敵に捕獲されたりする。それでも不思議と道が開ける。義を第一にすれば、天が味方するのだろうか。2017/03/19

遥かなる想い

78
ビジネスマンによく読まれている本というので、少ない小遣いから単行本を購入して読んだ。司馬遷が尊敬してやまなかった斉の名宰相晏嬰父子を描いた作品。変な話だが、新潮社の装丁が気に入って、本を大切に触りながら読了した記憶がある。2010/06/12

KAZOO

64
途中でとまっっていましたが、宮城谷さんの作品を読み始めました。春秋期にでてきた、晏子親子の物語です。よくもまあこれだけ長い物語に仕上げることができたものだと思います。さらに中国の古典を読みこんでおられるので、様々な慶句が出てきます。それだけを書きだしてみても参考になります。2015/03/09

NAO

55
中国春秋時代の政治家。晏子とは晏嬰と思っていたが、この作品の「晏子」は、父晏弱も含めた親子二代。晏嬰に関するエピソードは漢文で読んだことがあるが、父親もなかなかの人物だ。2022/09/12

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