フラワーコミックス どんどん 坂を駆けてく

著者名：藤生ナミ【著】

小学館（2015/02発売）

• ISBN：9784091364043

内容説明

長崎を舞台に綴る切ない青春恋物語4編。あの日見送った君を―――本当は追いかけていきたかった…。幼なじみで泣き虫だった“なっちゃん”が去ってから7年。長崎の祭り「長崎くんち」を前に、案山子に会いにきた“なっちゃん”。でもそこに昔の面影はなくて…！？

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[どんぶり]

表紙買い。あと、帯の太さも信じて(笑)人気or売り出したい作品の帯って太いらしいですね。なので期待して(笑)まずまずな感じ。物足りない…とは思わないけど、満足感は弱いです。表題作より2つ目の先生と生徒のお話が良かった。これはグッと来ました。新人担任だった主人公が、話を全く聞いてくれない生徒達を前に自信を無くしすぐに辞めてしまう。そして何年かしてその内の生徒一人に出会い、自分を見つめ直すきっかけになる。新人や働き始めたばかりの若者には、特に心に響くのではないでしょうか(^^)

2014/11/30

[いと]

長崎を舞台にした青春物語。表題作。私はあんな家庭の事情があったら案山子のようにいられる自信がない。だから彼女はすごいというか、そんな言葉じゃ表せないくらい強くて、でも実は弱いんだなと思った。なっちゃん戻ってきてよかったね。案山子の弱さを引き出せてよかった。『あしもとに星瞬く』お互い後悔が残ったまま。直接言えないし、会えない。だからあのノートの文字が語るものが大きかった。どの話にも奉納踊や精霊流し、長崎の風景が描かれていてよかったです。

2016/03/12

[にゃんまげこ]

方言の暖かさに癒されます。全体的に、ふんわりとした印象でした。

2017/01/30

[ひかる]

どの話もみずみずしい雰囲気が好みでした。この漫画家さんの描くきりっとした目つきの男の子は恰好いいなあ。長崎弁も男女ともに可愛かったです。表題作と「あしもとに星瞬く」が特に好きです。

2015/01/27

[みなの]

四つのお話しの短編集。どれも心にキューっと突進されるようなお話で。心と心を通わせていく素敵なお話しでした！こんな濃密なお話をこんなに短く、でも、ちゃんと伝えきるってすっごいなぁ！と感心させていただきました。

2015/10/06