- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
お役所バッシングとは、一種の依存性薬物である。政治家や公務員を激しく叩いているうちに「正義の自分」に高揚感・陶酔感を持ってしまうのだ。しかし、過度の批判が政策を歪め、少しずつ日本社会を蝕んでいることに気づいているだろうか?何事も「過ぎたるは猶及ばざるが如し」である。近年の耐震強度偽造問題にしてもそうだ。これは個人保護の目的で行われた法改正が、逆に企業の経済活動を縛ることになってしまった典型例であり、政治家に法改正を決断させたのはマスメディアに扇動された世論に他ならないのだ。本書では、元文科省キャリアがお役所バッシングの功罪を論じつつ、建設的なお役所バッシングの方法を提案する。今こそ感情に任せた批判は卒業し、想像力とバランス感覚を兼ね備えた「バッシングリテラシー」を身につけるべき。是々非々の変革とは、愚直で泥臭いイバラの道。政治改革が叫ばれる今、国民の意識を根本から変える一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かつーん
2
正直どんな仕事ぶりをしてもメディアにかかればバッシングのネタにされてします。知り合いのキャリア官僚に話を聞く限り、近年の公務員バッシングで若手キャリアのモチベーションもかなり下がっているらしい。こんなにも公務員をいたずらに批判する風潮をどうなんだ。2011/10/01
笑吾
2
バッシングするには、その案件を多角的によく知ること、バッシングを継続すること、そして、何かを変えた時に何が起きるかよく考えること。これを重んじて軽々しいバッシングは改めるべきといった内容でした。構成がお役所以外のケシカラン民間企業や団体の紹介の部分が多めで、どこか、お役所ばっかり叩くなよ。っと言った、ちょっと趣旨からずれてない、と気になりました。2011/05/09
おっさん
1
バッシングするのはいいけど、そのバッシングは正しいの?漏れはないの?意味はあるの?対案はあるの? という話。2009/10/18
りぃ
1
「バッシングするのはいいけれど、それに伴って発生することの責任は取れる?」内容自体は今までに見聞きしたものとあまり変わらず。2010/06/13
最終バック九番手
1
マスコミ・広告業界の高給料・高待遇批判をかわすのには公務員叩きは格好のネタなんだからバッシングは永遠になくならないでしょうな…裁判員がアリなら行政員と立法員もアリだと思う…著者ってアマ・レビを結構気にするものなんだなあ…参考文献:あり…第1版第1刷:2009年9月1日…本体740円2009/09/19