内容説明
選択肢は2つ――路頭に迷うか、
傲慢イタリア富豪と結婚するか。
「裁判所に訴えて、子供たちを認知してもらうわ」ベルは震えながら、クリスト・ラベッリに向かって宣言していた。彼の父親ガエターノの別荘で、母は家政婦として長く仕えてきた。館の主を愛し、5人の子をもうけ、日陰の身にずっと甘んじたまま。母が逝き、ガエターノも亡くなった今、父親違いの弟妹たちと遺され、ベルは途方に暮れていた。そんなとき現れたのが、クリストだった。彼は子供たちの存在を認めず、冷酷にも養子に出すようにと迫る。ベルは弟妹を守るため、とっさに法廷に持ち込むと言ったのだった。だが醜聞を避けたいクリストは、思惑を秘めた目でベルを見、言った。「そんなに弟妹が心配なら、全員まとめてイタリアに来るといい。この子らの面倒は僕が見よう――ただし、君が妻になるのが条件だ」■お待ちかね、リン・グレアムの新しい3部作〈大富豪の飽くなき愛〉が始まります! 放蕩者の父親と、それぞれ違う女性との間に生まれた3兄弟は、イタリア系長男クリスト、ギリシア系次男ニック、そして砂漠の国を治める三男ザリフ。ヒーローたちの華やかなロマンスを、どうぞお楽しみに!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽこ
5
クリストはリングレアムのヒーローにしては、我慢強くて理性的だと思う。自分の感情に流されずに、物事を大きな観点から見ているところは好感が持てた。ヒロインの方も爆弾発言とかはなく、落ち着いた雰囲気でなかなか良かった。2015/05/12
もな
1
私はガエターノ三兄弟のお話はどれも好きですね。 父親が放蕩者で人へ愛情を注ぐことを知らなかった人だった故に彼らは愛する者への愛情の示し方が下手なんですよね 伝わらない思いに苛立ち焦り凹んだりする姿は中々面白かった ヒロインとヒーローの会話も落ち着いた雰囲気で疲れることなくゆったりとした気持ちで読めました リン・グレアムの描く兄弟物は私に合っているのかも2015/03/29
なこ
0
★★★☆☆2015/02/24
ながちゃん
0
ハーレクインの中でも、割と淡白で主に二人だけで展開していく物語でした。何かしらの濃いキャラ設定もなく、初々しい展開でした。私には少し物足りないかな・・2015/02/07