内容説明
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平安後期の都に、ひとりの男子が誕生した。平清盛。武士社会におけるこの新星が、やがて堂上に上がり、貴族の天下の中で次第に頭角を現していく。そして天皇家を巻き込んだ源平相まみえた骨肉の戦い。また宿敵、源義朝との対決。いわゆる保元・平治の乱を通して、いよいよ清盛の権勢はふくれ上がる。第一巻では、清盛を中心に、平氏一族の野望と時代の人間模様を克明に描く。
感想・レビュー
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しんすけ
6
西行が清盛に語る言葉が印象的だ。/頂に登りつめるということは、ただ一人になるということでございます。/p971 栃錦が引退した時にラジオ番組で「横綱になったときどう思われましたか」と聴かれて、「引退のことを考えた」と答えたのを憶えている。人間は登り詰めると孤高になる。優れた人間はそこで下山することを考える。しかし下山は登山より難しい。ぼくは下山が恐ろしくて未だに天空を眺めている。本書では、美福門院得子と西行(佐藤義清)が清盛の幼馴染だったという設定になっている。完全な森村誠一の創作だ。2018/10/12