新潮文庫<br> 新三河物語(中)

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新潮文庫
新三河物語(中)

  • 著者名:宮城谷昌光【著】
  • 価格 ¥737(本体¥670)
  • 新潮社(2015/02発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101444581

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内容説明

徳川の駿河以東への進撃は、武田の南進によって阻まれた。三方原合戦──家康の前に信玄が立ちはだかる。潰滅的惨敗を喫した家康だったが、天祐ともいうべき信玄の死により再起する。武田勝頼との決戦、長篠合戦において大久保忠世・忠佐兄弟が見せた獅子奮迅の活躍は、信長を驚喜させ、家康の嫡子信康に両雄への憧憬をもたらせた。しかし、運命は極めて残酷な旋回を見せたのだった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

82
この巻では、武田信玄に家康が負けるものの、その後長篠の合戦によって息を吹き返します。この時には大久保党の兄弟の活躍がかなりあります。その後信康が死んだりして、この巻の最後の報では信長が死んで一気に時代が変わっていきます。主人公が大久保一族ということで従来の歴史にはあまり書かれていないことなどがわかります。2015/07/17

だまし売りNo

35
徳川家康は武田信玄を尊敬していたイメージがある。しかし、強さを認めつつも義に反していると軽蔑していた。駿河攻めには義がない。同盟国の今川を侵略した。ウクライナを侵略するロシア連邦と同じである。信玄の戦争も完璧ではない。駿河攻めでは今川氏真を取り逃がした。 2023/02/10

紫陽花

35
このころの血胤の繋がりは凄いですね。本家と分家の列がしっかりとしており、分家で優秀な者がいても大名はすんなり登用できないんですね。安易にそういうことをすれば、その一族郎党そのものを敵に回すことになりかねない…。徳川家臣団として有名な酒井、本多、大久保、井伊等や赤穂浪士で有名な吉良家等の由来も詳しく書かれていて参考になりました。下巻に続きます。2021/09/06

アイゼナハ@灯れ松明の火

31
中巻は、東三河・遠江攻略に始まり、三方原・長篠の合戦といった武田家との争いを経て、信長死後の甲信地方進出まで。大久保一門は遠江攻略の主力だったんですね。三方原や長篠の合戦については割と淡々と語られてる印象ですが、個人的には新田次郎の『武田信玄』『武田勝頼』の補完ができた感じで良かったです。金の揚羽蝶と浅黄の黒餅のエピソードは、地味な働きの多い大久保一門の中では華やかな話。功を誇るタイプの一族でないだけに信康切腹の件に巻き込まれてしまったのは残念ですね。さて、次は真田昌幸との対決でしょうか。続きは下巻で。2011/03/31

kk

22
大きな代償を払いながらも武田の怒涛を辛くも乗り切り、駿遠確保に向けて本腰を入れようとする正にそのときに迎えた、運命の天正10年6月2日。徳川家中にとっても、我らが大久保一族にとっても、ここが先途の正念場。まるで大きな波に流されていくように、物語は最終巻へと進んでいきます。2020/03/25

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