本の力

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本の力

  • 著者名:高井昌史
  • 価格 ¥1,400(本体¥1,273)
  • PHP研究所(2014/11発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569822297

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内容説明

著者は言う。「『本』は、その国の文化の土台である」と。その「本」を全国津々浦々に流通させてきた「出版界」という仕組みがあったからこそ、日本は、敗戦という大きな歴史事実に傷つきながらも、先人の残した素晴らしい文化を受け継ぐことができ、国民の知の水準を高く保つことができた。「本離れ」と言われながらも、日本の出版物販売額はいまだ世界でもトップクラスである。われわれ日本人は、「知」を求めてやまない国民なのだ。だからこそ、この大切な「本」の文化を正しい形で未来に手渡さなければならない。それこそが、これからも日本を繁栄し続けさせるための不可欠な道なのだ。現在の出版界は苦境の中にある。それはなぜなのか。グローバルな視点に立てば出版界にも明るい未来がある。それはいかなるものなのか。出版界のトップリーダーとして、言わずば止まない熱き思いを凝縮した、まさに渾身の一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

51
本の力という題名から予想していた内容とは若干異なるものでした。本の置かれている現状その将来あるいは出版界、はたまた電子書籍をめぐる状況などが中心でした。著者は紀伊国屋書店の社長で、ご自分が読んできた本などもあって参考になりました。また紀伊国屋書店からはトーマス・マンの日記が出版されているのですね。読みたくなりました。2015/02/12

壱萬弐仟縁

43
図書館を作る:蔵書5千冊ならば、30人のバイトを雇い、分類、1か月後に開館。人海戦術の時代があったという(40頁)。司書も安月給で頑張っているようだが、とある司書は時給千円と伺ったことがある。ホントかどうか? 慶大医学書を3万冊、3億円規模で整備をした時代があった(41頁)。安倍首相が途中で政権放棄した際の慶大付属病院を想起した。足を向けて寝られないね。早大のデータベースづくりでは40人、1日5百冊。月1万5千冊。年18万冊と気の遠くなる作業(55頁)。出版社は良書を提供する余裕を(61頁)。 2015/06/11

kubottar

21
紀伊國屋書店の社長だけあって、アマゾンに対する警戒心の強さが印象に残る。確かにアマゾンが既存の書店を一掃してしまった場合、送料無料は辞めるでしょうなあ・・・。出版の未来を考えると日本の書店で買うことを考えた方がいいな。2014/12/04

いちろく

20
現在、出版業界全体が抱える問題と今後目指すべき方向を、紀伊國屋書店代表取締役社長の高井さんが解りやすく書かれている1冊。本を販売する立場から凄い経験を積まれた方という事は、十分に伝わってきました。ただし、立場的な事もあるのか、本の中で書かれている通り「書店人としての観点から」に留まる内容が多かったと思う。終章の「私を形作ってくれた本たち」の内容をより詳しく、より長く読みたかった。2015/05/21

saga

20
著者は紀伊国屋書店代表取締役の高井さん。業界の問題点が判りやすく書かれている。私もまず図書館で探すので、少し考えなければと。お薦めの本も書かれており、読みたい本が増えました。2015/03/27

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