ShoPro Books<br> 深夜薬局 歌舞伎町26時、いつもの薬剤師がここにいます

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深夜薬局 歌舞伎町26時、いつもの薬剤師がここにいます

  • ISBN:9784796878173

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内容説明

日本一の歓楽街、新宿・歌舞伎町。
このネオン街の一角に、夜8時に開く薬局がある。
営業は、翌朝の9時まで。
「深夜食堂」ならぬ、「深夜薬局」だ。 カウンターに立つのは、いつも同じ、たった一人の薬剤師。
訪れるのは、体調のすぐれない人ばかりではない。親からの虐待を告白する多重人格の女性や、コロナ禍で生活苦を訴える風俗嬢、「眠れない」とあせる入試前夜の高校生など、処方箋も持たず、さまざまな事情を抱えた人たちがひっきりなしにやって来る。
誰かに聴いてほしい。
でも、誰にも言えない。
「何か」を抱えたお客さんと薬剤師との、小さな物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

モルク

104
夜の町新宿歌舞伎町で夜8時から朝9時の間だけ店を開ける薬局がある。店主である薬剤師中沢さんひとりが立つ小さな店。夜の町で働く人、日中処方箋薬を取りにいけない人、急に薬が必要になった人、薬を求める人のみならず話をしにだけくるひともいる。中沢さんは余計なことを言わずただただ聞き手になり彼らの話を受け止める。160ページほど、活字も大きく行間も広いのであっという間に読むことが出来る。そんな中、中沢さんの暖かみを感じた。これからも孤独な人に寄り添い助けてあげてほしい。2023/11/20

ジュール リブレ

81
淡々としテーマソングが頭の中に響いてくる。NHK『72時間』で取り上げられた真夜中の薬屋さん・中沢さんのノンフィクション。薬を取りに来るだけではなくて、お話だけして帰る人。滋養強壮剤のボトルキープ。お薬の宅配を定食屋、キャバレー、ラブホ。。。聞いてもらうために立ち寄る人たち。コロナの影響も色濃く出ていて超リアルでした。2021/08/21

ひらちゃん

79
歌舞伎町にある深夜薬局。土地柄深夜に営業する。勿論普通に仕事終わりの人が処方箋持ってくるのも、事情があって相談に来る人も、ただおしやべりに顔を出す人やカップルや。どんな人にも寄り添って話を聞いてくれる存在の薬剤師。急に顔を見なくなった人が、生きていてくれたらと願うのも歌舞伎町ならでは。否定も肯定もせず聞いてくれる存在ってなかなかいないし難しい。自ら進んだ場所での開店は順風満帆でなく苦労もあっただろうに。心の支えが永く続いてくれるのを願っている。2021/05/30

Ikutan

76
歌舞伎町で夜間だけ営業しているニュクス薬局。テレビでも取り上げられたこの薬局は夜の街の保健室だという。店主であり、ただひとりの働き手である中沢宏昭さんは、薬剤師として処方箋調剤やOTC薬の販売をする以外にも薬局を訪れる人たちの話に耳を傾けじっくり向き合う。最近、調剤薬局にも、ただ薬をお渡しするだけではなく、地域の住民の健康をサポートする役割が求められてきてはいるのですが、経営者の意向もあり日々の業務に追われているのが現状で..(..)もっと必要とされる存在になれるよう、中沢さんの姿勢を見習いたいと思った。2021/10/04

ネギっ子gen

58
【“患”者とは、心を“串”ざしにされている者】新宿・歌舞伎町にある深夜だけ開店する薬局には、色んな思いを抱えた人々がやってくる。彼らとたった一人の薬剤師とのエピソード、薬局が街に馴染むまでの物語、薬局に多くの人が来る理由などが綴られる。<夜の街で働いているときは、派手で、楽しそうに見える。しかし、内心はきっと違う。描いていた夢とのギャップに悩み、孤独から不安となり、たくさんの心の傷を抱えてしまう。心の傷を抱えながら、夜の街の人々は、一人孤独でいる。傷を癒してくれる「心から話せる相手」を求めながら……>。⇒2023/11/10

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