ルルル文庫<br> 浪漫邸へようこそ

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ルルル文庫
浪漫邸へようこそ

  • ISBN:9784094522884

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内容説明

下宿は子爵邸、家主はお嬢様!大正ロマン!

大正初期。ある事情から、十六歳で家を背負うことになった貧乏子爵家の長女、紗子(すずこ)。偶然、危ないところを助けてくれた帝大生、伊織(いおり)との出会いをきっかけに、紗子は子爵邸で秘密の下宿屋を始めることになる。早速集まったのは、帝大生と画家と本屋、それに作家と写真屋というなんとも個性的な人々で!? ワケあり子爵家ではじまった、賑やかで優しい同居生活とほのかな恋。美しく密やかに、乙女の恋は花開く――大正ロマン譚開幕!

※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ダージリン

49
深山くのえさん定番の健気で凛としたヒロイン!好きです(笑)。危機から助けてくれた帝大生との出会いから、下宿屋を開くまでの流れにワクワクしました。ふたりはほのかな恋の自覚を持つところで終わってますが、この先きっと障害がわきおこるのね(嫌な身内とか・・・笑)。下宿屋というには素敵すぎるところですが、下宿ならではの騒動も期待したい。2014/12/09

蝶よ花You

40
着物に袴。手には包みを携えて。コンコンコン。「ごめんください」。そんな掛け声と共に訪ねたくなる、入り込みたくなる空気感のある下宿屋のお話。浪費を繰り返し、借金を残して放浪する父親に成り代わり、十六にして子爵家の家と家族を養うべく資金繰りに奔走する紗子と、医学生である伊織の出会いからこの物語が始まりますが、二人共裏表のない真っさらさを感じさせる、とても好感のもてる主人公達。処々お互いへの想いの描写を感じさせてくれますが、この作品と人物らしい、淡く優しい描写。心地好い読書空間を与えてくれる作品です。2015/12/01

ぐっち

32
あきさんつながりで手に取ってみました。お金に困った、というか帝大生・伊織に一目惚れした、華族の紗子お嬢様がお屋敷を下宿にする話。イケメンと変人がいっぱいっぽいですが、まだお話は試運転という感じ?番外編がキュン度高かったです。2014/09/22

サラ

32
乙女なでしこ〜をずっと待ってたので、同じ大正時代の話にワクワク。またしてもヒロインは家族に恵まれない女学生。この時代の人は本当に精神年齢が高くて頭が下がる...。いつ父or祖母が来襲するかとドキドキしていたら、特に大きな波乱もなく終わってしまったので拍子抜け。もうちょっと濃い内容が欲しかったなー。恋愛描写も、キュンとはくるけどかなりあっさりめ。尚彦くんとりんちゃんの関係はとても可愛らしいので、続きがあればこの二人の描写を増やして欲しいな!今月買ったラノベはこれで三冊目だけど、挿絵が全部あきさんだったw2014/09/19

絳楸蘭

31
深山さんらしいほのぼのとした話。お互いの境遇や立場を思いやってじれじれなのもいい。厄介な身内がどう絡んでくるのか。ふたりがそれをどう乗り越えていくのかが楽しみ。あきさんの画も雰囲気に合っていていいなぁ。2014/09/02

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