内容説明
「私の恋人を、いただきに参上する！」
主人公・シャルル＝クロウリーは過去のある出来事から“ヴィスク”と呼ばれる人形を盗む怪盗となり、それらを所有する貴族たちから次々と人形を盗んでいた。そんなある日、シャルルは自分が出した覚えのない予告状がリオネ・ダユーという島に届いていることを知る。従者でありパートナーの少女・アンティークを伴って、その島に向かう途中、彼らを逮捕しようと追う騎士警察の一員で幼なじみのポシェットと遭遇。逮捕されそうになるも、なんとか彼女を説得し、無事に入島を果たす。
そこでシャルルたちは、この島を支配している“100年を生きる魔女”と言われる統治者・メイル＝ゴーティエとその娘であるメイツェルと出会う。不老不死と呼ばれるゴーティエの秘密を知ることができれば、自分とアンティークの目的を果たすことができるかもしれないと考えたシャルルは翌日、彼女たちが住む大聖堂へと乗り込むが、そこで彼は家から脱出しようとしているメイツェルを発見し、助け出す。そこでシャルルはメイツェルからこの事件の真実、そして自分たちが目指すものの存在を知る――。
第8回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞のアクションファンタジーが開演！
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
17
怪盗キッド的なのかと思ったら普通に魔術バトルモノだったぜ。良くも悪くもベタな作品でお色気ありバトルにハーレム要素と普通のラノベ展開でガガガっぽさが感じられなかったのは残念。設定や主人公たちに隠された秘密が重たい割には登場人物がラブコメ寄りな性格なせいでシリアス要素を感じることが出来なかったのもマイナスかな。MF文庫辺りの方があってた気がしますね。次巻買うかはちょっとわからん。2014/07/22
しぇん
11
中盤から適当に流し読み。スタイリッシュ怪盗アクションかと思ってましたが、魔術バトルものでした。主人公の気障な発言とセクハラとかが多いのがあわず、中々読み進めれませんでした。面白くはなりそうかもとは思ったのですが、自分にはあいませんでした。2014/07/21
1_k
9
オープニングが一番面白かった。本編が始まってからは、ちょっとイマイチ。オープニングの硬派な雰囲気で最後まで通してたらかなりの名作になっていたと思うのだが。それでもラノベの中で中位くらいの実力はある。オープニングが面白かったんで変に期待してしまった分、割り引いて評価しないといかんか。2014/07/25
サキイカスルメ
9
幼馴染が二人もいるなんてズルい（え）人形専門の怪盗人喰い帽子シャルル＝クロウリーのお話。お話としては囚われの輝く金髪の歌姫メイツェルを魔女から救い出せ！でした。ラプンツェルのオマージュなのかな？オープニングが一番の面白かったのはように感じたのは……うん。主人公シャルルがキザで女の子からモテモテです。アンティークとポシェットも可愛かったですし、事件なお話も面白かったのですがお色気シーンが浮いていたように感じました。このお話ならお色気なしの路線でもよかったと思うんだけどなぁ。あ、ぼくっ娘歌姫も可愛かったです。2014/07/23
わいやで
8
今年もガガガ受賞作５作全部読んだ。で、これがその５作目。なんだろう、イラストが割りと好みで挿絵の微エロなシチュエーションも好みだったのでその点での満足感は大きかったのだけれど、じゃあ内容を見てみるとどうなのって言われれば微妙なところとしか。某怪盗キッドみたいな感じなのかなーと期待して読んだが、割りと読者に媚びた感じの普通の話だったとしか言いようがない。時々刊行される名前もしらない作家の新シリーズですと言われたら、まぁそれなりかなと思って流せられたけれど、受賞作で、ガガガのと言われるとうーん。今後に期待。2014/07/21
