内容説明
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「流火安東次男君、つとに俳諧の微旨をさぐつて、蕉風の神韻の絶えたるを今に興さんとす。けだし騒客の遊なり。その遊ぶところ豈ただ風雅の場のみならんや。流火子、しばらく俗に入つて物と交れば、物すなはち靈氣を發して、世界たちまち俗ならず。著眼の妙は雅俗をつらぬき、虚實旋轉、舞ひてとどまらざるはかの栩栩然として胡蝶なるものに似たり。まさに達人の術なり。著述八巻成る。就いて天籟を聞くべし。」



