内容説明
3年ぶりに彼らが夢の街に帰ってきた!
突如発生した異空間ゲートにより、異世界とつながってしまった都市・サンテレサ。そこで日夜特殊な犯罪を捜査する敏腕刑事・マトバと異世界からやってきた美少女剣士・ティラナ。
ある日2人はゲートの向こうにある世界・セマーニから密輸品が持ち込まれるというタレコミを受け、密輸業者を待ち伏せることに。銃撃戦の末、密輸品の回収に成功する。しかし密輸業者を取り逃がしてしまったことで、2人はケンカを始める。そのうちマトバは明日も続く捜査のため早々に寝てしまい、ティラナは押収品の仕分け作業を続ける。翌朝、マトバが目覚めると半裸のティラナがベッドの中に潜り込んできて、猫のように、いきなり彼の体をなめながらまとわりついてきた。あまりのことに慌てたマトバは「なんかの病気か? 寝てろ」と言い残しさっさと出勤してしまう。いったいティラナの身に何が起こったのか? そしてそんなティラナを目の当たりにしたマトバは!? そこには昨日の事件が大きく絡んでいた……。
硝煙と魔法が入り乱れる「夢の街」を舞台に、敏腕刑事と美少女剣士コンビが奔走する、全ライトノベルファン必読のポリスアクションシリーズ、3年ぶりの第4弾!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
71
軽妙なノリで読ませるシリーズの最新作はこれまでの巻と比べて特に軽い。メインの話がコメディーとして良く出来ていて楽しいんだけども三年待ったからなあ。これでコンスタントに続刊出てくれりゃ最高なんだがなあ。短編二本には今後展開が広がりそうな仕込みも入っていることだし次巻は早めにお願いしたいです。2014/04/01
よっち
46
クロイと入れ替わってしまったティラナのドタバタ劇と、ボーナストラック収録の第四弾。今回はドタバタコメディなお話が中心。文中で語られるマトバのティラナに感じる信頼とか距離感がとても興味深かったです。そしてさらっと描かれていた、セシルのたった1%だけど、でも確実に認識した暗い感情にはハッとさせられました。話としては面白かったですし、ようやくメールの操作を覚えたティラナも、チョロくていろいろ可愛かった。賀東氏が言うようにこういうテイストも本作の重要な要素ですが、次巻はまたハードボイルドなお話を期待しています。2014/04/15
いおむ
41
途中まではお約束感バリバリでしたがセシルが出てきてからグッと面白くなった!ティラナのブチ切れが凄まじく、怖かった(笑)ラストのセシルも良かった^^;おまけの2篇もすき。あ、必死すぎて徐々にスマホの入力が次第に速くなってく猫ティラナにもクスッときました。2018/03/04
まりも
40
前回とは違いコメディ全開の中編+短編。賀東が書くコメディは安定感が半端ないな。バカキャラがしっかり働いてくれるので面白い。オニールが何気にいい味出してますね。あの手のバカキャラは賀東作品の真骨頂だな。セシルもティラナに対して100%好意を抱いているわけじゃなかったりとどのキャラも人間味があるのが良い。次はシリアス回になると思うけどとりあえず年内に新刊お願いしますね。2014/04/17
こも 零細企業営業
36
スマホを駆使する黒猫・・ 想像したら萌える。 最後の猫を抱きしめながらメロドラマを展開する美女も良いw2019/06/20