異端の黒譜

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異端の黒譜


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内容説明

日本を浸食する奇怪な宗教団体とは?

「たのむ。どんな事態が起ころうと警察には絶対しゃべるな!」
 加奈絵理也(かなえりや)は、謎の言葉を遺して何者かに拉致された。
 加奈の行方を必死に追う海部保(かいべたもつ)は、次々と起きる殺人事件に巻き込まれる。事件の背後に浮かび上がる謎のユダヤ人グループと秘密結社“飼魚留(しおる)”の暗闘は、激しさを増す。
 日本の政財界に暗躍する“飼魚留(しおる)”とは何か?
 そして、真相に迫った海部の目前に、事件の鍵を握る美貌のピアニスト・柴崎瑶子(しばさきようこ)が現れた…。

 ユダヤ民族の悲劇と栄光。日本各地に点在する新興宗教。そして、悲しい運命に翻弄される男女の恋を描いた、長編伝奇推理小説。

●志茂田景樹(しもだ・かげき)
静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。