内容説明
【電子版限定書き下ろしカバー】イギリスに来て半年。寄宿学校生活に慣れてきたエリカは、ガイ・フォークス・デイの祭りに参加したいと思いつき、外出許可を得るため、万聖節(オール・セインツ・デイ)のバザーへの出品を計画する。しかし、協力をたのんだ男子寮の監督生(プリーフェクト)ジェラルドはいい顔をしない。おりしもエリカは、男嫌いの新入生キャロルが起こす騒動に巻き込まれる。グレイ校長は、これらの解決策としてエリカを女子寮の監督生に指名するが!? 大ヒットシリーズ『思い出のとき修理します』『伯爵と妖精』の著者が贈る青春少女小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さや
16
★★★★★『男の子は、カエルとカタツムリと子犬のしっぽ。けれど魔法が解ければ、カエルはいつか王子になる。』大の男嫌いの新入生を迎えての、シリーズ第2巻。エリカの中に今までとは違う、自分でも気付かないような感情が芽生えた模様。憧れだったのか、そしてこれは恋なのか。彼はどう思っているの?そしてアイツはもっと素直になればいいのに。ロジャー贔屓の私にとって、この先きっと望む展開にはならないだろうけど…【エリカが自分のために作ったブックカバー】をストレートに欲しいと言えない彼を応援するのも悪くないかな。2016/08/29
mtm
5
エリカはエリカで、憧れと恋の区別がまだついていないし、ジェラルドはジェラルドで女の子に対してのスマートな接し方が分かっていなくて甘酸っぱい。笑。これから二人共成長していくにつれて、関係も変わっていくのかな。エリカとおばあさまが抱き合うシーンがすごく良かった。女の子たちの友情も可愛い!後半のジェラルドとユージーンがナイトらしくエリカを守ろうとする場面かなり好き。谷さんのお話はイギリスの行事が出て来るのも楽しい。2018/07/24
Marina
5
ジェラルドくん、君ねー!と、怒り半分、呆れ半分。ええいっ!君も充分いい歳だろう!自分の気持ちに鈍いにもほどがある!でも鈍いながらもいい男になりそうで楽しみ~。この時代、貴族の子弟も通うパブリックスクールで庶民がやっていくのはそれだけでも大変なのに、監督生に選ばれて皆に慕われてるっていうのは、すごい努力があったんだと思うから。そしてロジャーが倒れて怯えるエリカを励ましつつも、自分も怖かったと認められる率直さも素晴らしい。ジェラルドたちが卒業するまでのわずかの間に二人の仲はどう進展するのかしら?2014/08/25
ゆり
5
ジェラルドとエリカのすれ違いっぷりがなんとも楽しい。もう、可愛いなあ、ふたりとも。事故にあったおばあさまとエリカのシーンがあたたかい気持ちになってとても良かったです。そしてなんだかんだ言ってエリカのピンチには即座にかけつけて助けてくれるジェラルドが格好良くて素敵。もう少し態度を改善できるといいのにね……(笑)。女の子の友情もいいです。2013/02/15
あきら
3
再読。ガイ・フォークス・デイをこの本で初めて知った。ハロウィンの方はよく聞くけど。海外の季節の行事を展開に絡めてくれるので、毎回楽しませてもらってます。いやー、青春だね!『カエルとカタツムリと子犬のしっぽでできてる』男の子、恋も頑張れ~。2015/07/03