内容説明
耳を澄まし眼を見開け。降幕の刻であるが故
ひとつの世が終わり、新たな世が明けようとしていた。繁栄した者が消え、新しい勢力が台頭する。それは、いつの時代も繰り返されてきたことだったーー。
最強の男・ふくろうがその命を賭けてまで呪おうとし、幕府の手練れが恐れる「最強最悪の兵器」。それは、人の心を消し、あやかしを消すという。
ましろ、くろえ、新之助の旅はここにて幕を引く。その、時代の中に消え失せた物語「あやかしがたり」最後の戦いの行方は……。
第3回小学館ライトノベル大賞、ガガガ大賞を受賞した時代活劇ライトノベル。妖術、あやかし、剣術入り乱れる侍エンターテインメント、ついに完結!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナガマツ
2
最後まて読んで良かった。3巻までの暗い雰囲気を吹き飛ばす、とても気持ちよい終わり方だった。新之助の立ち位置が揺らがず、他の男たちも自分の信条に基づいていてかっこいい。男臭いライトノベルがあっても良いよね。次のシリーズが楽しみ2010/11/22
椎名
1
救われたいというひっそりとしていたであろう誰にでもある気持ちが、神様という拠り所を得ることで拡大し盲信と狂気へと変わっていき、ついにはその神様が押し潰されてしまいかねなくなるその怖さ。神様だって救ってみせるという新之助の成長しきった姿に涙が。結局のところ自分がそうされて嬉しかったから、他の人にも同じようにしたいという行動が人間もあやかしも神様をも救ってしまったという非常に温かみ溢れるお話でした。最後の最後、ふくろうの手を取らずにWヒロインで両手が埋まっていると笑ってしまえる男気にも乾杯。お疲れ様でした。2015/04/14
メロン泥棒
1
神に逢うては神を斬り、仏に逢うては仏を斬る剣客商売。新之助は本当に神を斬り捨て、あやかしを斬り捨て、すくねの言うように世界を人間の手に返したのだろう。旅路の果てのたどり着いた境地だが、世界を掴むには新之助の手はすでにいっぱいだった。でも、これが幸せというものかもしれない。そんなわけで新之助の物語は4巻で完結。終わってしまうのは残念だが、これはこれで良かった。2010/12/05
タカユキ
1
旅の果てに、人造とはいえ神をも倒せるほどの力を手に入れた新之助だけど、彼が力を求めた理由は穏やかな「日常」を護るためでしたと。信念と愛するもののために殉じる遊佐の生き様も熱いですね。次回作も楽しみにしてます。2010/11/28
こんこん
1
どこかもやっとした前巻の展開を、一気に吹き飛ばすような最終巻。クライマックスに相応しい盛り上がりと、そこまでやられちゃしょうがねェ、の大団円にお見事。2010/11/22
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