ガガガ文庫<br> ラ・のべつまくなし3 ブンガクくんと腐埒なるキホーテ(イラスト簡略版)

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ガガガ文庫
ラ・のべつまくなし3 ブンガクくんと腐埒なるキホーテ(イラスト簡略版)

  • ISBN:9784094512205

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内容説明

俺は、ラノベを書いていていいのだろうか?

椎名明日葉(しいな・あすは)に誘われて訪れた、史上初のAR(拡張現実)イベント『てりぶりミュージカル』。それは、ライトノベル作家として活躍する矢文学(やぶみ・まなぶ/通称・ブンガク)に、様々な感慨をもたらした。二次元とも三次元ともつかない映像効果、舞台演出。俳優の発する台詞のたびに巻きおこる、乙女たちの張り裂けんばかりの嬌声。そして、胸の奥にくすぶる、言い表せぬ不快感――。それは、明日葉が夢中な俳優への嫉妬であり、腐女子である彼女とともに盛り上がれない疎外感だった。

そんな折、シリーズ最新作の不調に担当編集者の変更が重なり、学は突如、ラノベ作家としての岐路に立たされる。同レーベルで活躍する作家陣との飲み会でも、自身の居場所に不安を抱き、頼みの親友・圭介(けいすけ)は超多忙、明日葉も学校が始まり連絡が取れない。進まない原稿から逃避し、ノベッターをチェックしていた学は、そこにほかの文芸出版社からの執筆依頼を目にして……。

カタブツの祖母と、ブンガクを二次元アレルギーにした張本人、腐女子の姉も登場して大混乱!? 矢文学の選択は、はたして――!?

ラノベ作家と腐女子の純愛系ラブコメディ、ついに完結!

※※この作品は廉価版です。廉価版にはイラストが入りません。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KUWAGATA

7
非常に素晴らしい作品でした。あとがきにもあるように3巻で終了というのはこの業界では打ち切りっぽく扱われますが、本来小説というものは、3~5冊くらいで幕となるくらいが、冗長にならず、作品の質を保つためにはちょうどいいと個人的には思っています(といいつつお気に入り作品は長く続いてほしいという本音もありますが笑)。その意味でこの作品は本当にきれいにまとまっていました。登場人物も気持ちよく、ラストも心地よい。萌えやファンタジーもいいですが、もっとこういう作品が出てほしい。ブンガクと明日葉は末永くお幸せに。2015/01/11

Hail2U

7
グッドエンド。ブンガク結婚爆発しろ。あ、やべえ混じった。ラノベとは何なのかという答えの出ない疑問に作者なりの答えが出ていたように思う。文学とラノベの間で揺れたブンガクの出した結論を俺は全面的に支持します。ラノベだろうが一般だろうが文学だろうが、読者を楽しませるというスタンスに変わりはない。なのに高尚だの何だの優劣を付けるのは可笑しい。読者が楽しめたかどうかが全てであり、形式で評価する奴は総じて間違っていると同時にクソ以下の愚物であると俺は思う。 9/10点 面白ければ良いんだよ。2014/08/11

LX

5
すっごいなぁ。「あなたにとって、“ライトノベル”とはなんですか?」という命題を旗に、ここまで真剣に、そして真摯にライトノベルと向き合っている作品は初めて見た。この本はラノベ作家という職業ものとしての要素と、決してラブコメではない純な恋愛もの要素がうまく調和していると思うのだけど、最終巻である今巻は特にそれが顕著で、前述の命題の「答え」が二つの要素を足並み正しくハッピーエンドへと導いている。ラノベ作家や腐女子といった癖のある属性が、ただのコメディに収まることなく物語として完成してしまうとは……堪能しました。2011/07/11

向坂

3
あなたにとってラノベとは何か。ラノベに触れる人なら誰しもがぶつかるであろう問題を真正面から捉えていて、すごくよかった。あと、こっちの顔が赤くなってくるほどラブラブイチャイチャっぷり。くうっ……。私にとってライトノベルは……嗜好品、かな。人生のサプリメント!次回作も期待してます。2010/10/16

菊地

3
好きなモノを好きだと言える―――好きだと分かることは大切で、夢を追いかけ、夢に苦しみならも、譲れないものを譲らない強さは眩しい。2010/08/12

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