ガガガ文庫<br> こうして彼は屋上を燃やすことにした

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紙書籍版価格 ¥649
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ガガガ文庫
こうして彼は屋上を燃やすことにした

  • ISBN:9784094512700

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内容説明

「鳥肌モノ」と麻枝准が賞賛した、青春小説

「他に好きな人ができたんだ」
「い、嫌だっ」
彼氏のアメくんにフラれて生きる希望を失った私は、衝動的に学校の屋上へと向かう。身を投げるために。
けれどそこで私は、「ライオン」「ブリキ」「カカシ」と『オズの魔法使い』になぞらえて呼び合う奇妙な3人と出会う。みんな私と同じように死にたいと思っていて、だけど3人は「復讐してから死ぬんだ、あなたもそうしませんか」なんてあっけらかんと言う。拍子抜けして、自殺する気がしぼむ私。そして、アメくんとの思い出に彩られていない唯一の場所である屋上へと、日々、私の足は向くことになる――。

「独特の空気感を纏ったジュブナイル小説(あえてライトノベルとは呼びません)。オズの魔法使いに登場するキャラクター名で記号的に呼び合う仲間たちの物語なので、その空気が後半まで壊れない。そしてそれを壊す時=その隠されていた登場キャラクターの名前が一気に明かされるシーンは、鳥肌モノでした」と『CLANNAD』『AngelBeats!』の麻枝准氏が賞賛した、第5回小学館ライトノベル大賞・ガガガ大賞受賞作。誰もが経験する恋愛の痛みを、こぼれ落ちそうな思春期の内面を描き切った、青春小説。

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yobata

64
一生を誓う程好きだった彼に振られ死のうと登った学校の屋上に謎の少年少女達がいた。彼らも死を決断していたが、死ぬ前に復讐しようと問いかけてくる…。主人公ドロシーを始めライオン,カカシ,ブリキと「オズの魔法使い」を題材に心に影を持ちながらも前進しようとする青春もの。あくまでもオズの登場人物名で呼び合うように親しみの線引きをして他人であるという態度を崩そうとしないものの、そんな少年少女達がお節介のドロシーを中心に等身大のまま、壁にぶつかりながらも道を探し出すのが爽やかな読後感を生んで大変良かった。→2014/06/21

KUWAGATA

55
ガガガらしい、挫折系青春物語。一度折れたところは完全には元通りにはできないけれど、添え木でもなんでもして、もう一度真っ直ぐに伸ばしてやることはできる。その過程を描いた物語のように、自分には感じられた。読みやすい文章、キャラの立った登場人物、安定した構成力。新人とは思えない高品位な作品だと思いました。ちょっと斜めに構えて書いたように見えて、実はとても優しい眼差しが心地いい。辛いこともたくさんあるけれど、読了後はとても心が洗われる。個人的には大変素晴らしい作品だと思います。2013/05/14

星野流人

40
この作品を十全に楽しみたいが為だけに、私は「オズの魔法使い」を読んだのだよ……。登場人物の一人一人が「オズの魔法使い」のキャラクターに当て込まれた、青春小説。勇気の無いライオンに、知恵の無いカカシに、心の無いブリキ。キャラクターの当てはめとストーリーへの生かし方、3人の『オズの国』の住人の関係性の正体、そしてタイトルである『こうして彼は屋上を燃やすことにした』に繋がるクライマックス。その要素の一つ一つが読み手の心をつかんで放さない。2013/11/12

PSV

26
ラノベ系ジュブナイル。モラトリアム万歳なほろ苦系の青春物語。小綺麗にまとまっているが、それが逆に新人らしくなくてなんかイヤ。大賞受賞ならもっと、こう、グワッとズバッと魅せてくれないと。安定感はあるが驚きはなく、すべて路線図の上で進行しているような、優等生な作品。せめてドロップキックで終わっていれば… ★★☆☆☆2012/02/21

ひぬ

24
彼氏に振られた主人公・三浦加奈が自殺しようと学校の屋上へと向かい、不思議な三人組、「カカシ」、「ブリキ」、そして「ライオン」と出会うところから始まる物語。「ドロシー」となった彼女は自身に欠けているものを手に入れます。各キャラが背負っている過去は繋がっていて、エピソード自体が思ったより苦かったです。終盤の屋上でのシーンまでは少し掴みにくいところはありましたが、主要人物の悩みも綺麗に解決され、良い結末ではあったと思います。かなり感想が書きにくいタイプの物語ではありましたが、面白かったです。2021/07/04

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