ガガガ文庫<br> アイゼンフリューゲル2

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ガガガ文庫
アイゼンフリューゲル2

  • ISBN:9784094511802

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内容説明

戦争と龍にまつわる雄大なる物語。第二弾!

天翔ける龍たちの姿を眺めながら、“撃墜王”カール・シュニッツが懊悩する。なぜ人間は戦争のためにしか空を飛ぶことを許されないのか――。前巻を遙かにしのぐ圧倒的スケールで描かれる空の神話。第2弾!

※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なつきネコ@たくさんの本に囲まれてご満悦な化け猫

20
いかん、バスの中だと言うのにボロ泣きした。本当に馬鹿だなと思いながら、最後には本当の自分の空の中で死ねた。カールの求めた物とは別の事を強制されて生き破綻したカールにとって望みえる最後なんだろうな。やっとたどり着いた空ですら、人は争いを持ち込み、ただ、純粋に飛ぶ事はできない。だから、人類共通の苦しみは、帝鳳龍にはわからない物だったんだろう。彼らは純粋なる自然であり、神なのだから。きっと挑む物もなく、帝鳳龍はカールのような者を待っていたんだろう。カールが死んだ時に帝鳳龍は何を思ったんだろか。2015/12/10

歩月るな

14
最低の冗談を言い合うカールとゲプハルト、呆れるヘレン。おいおい。そしてやっぱり二人は『友達』なのだと言うエリック。そして終わりを迎える和やかな時。。戦闘シーンでは、やっぱり何匹かドラッヒェがやられた時にカールと一緒にやめろ畜生と思った。「幸せにしてもらうんじゃない。幸せになるの。あたしは」何より彼女の強さを見習いたい。絶望を勝ち取るとはどういう事か、望みが絶える事はそれを果たしてしまう事、これ以上望むべくもない事と同義だからこその、勝ち取る、なのかもしれない。だがエリックは空の外側へ。カールを呆れさせる。2015/02/19

白義

14
全ての意味を超えた自由の園たる天空、そこにおいていかなるものにも煩わされぬ龍という覇者に、愚かしくも様々な重力に縛られた人類が挑むなど、無謀なことなのかもしれない。それで構わない。ただ、飛ぶことだけが答えであり、龍たちの世界に近づく術なのだと。そうした納得を携えて飛んだ男の物語。その納得が真に正解だったのかすら、人は問うしかなく、龍だけがそれを知る。虚淵玄の心象風景そのもののような熱く切ない英雄譚。そうした風景を受け止め描かれた眩しいまでのエピローグにロマンだけではない意志を感じた2013/09/16

ちる

9
戦闘シーン、というよりも、飛んでいる時の描写がカッコいい。臨場感というのか、映像が見えるようで。空に憧れた、ある男の話。とても愚かで、真っ直ぐで、傷つき、傷つけてなお、求めることをやめなかった男。最期に自由を手に入れて、救われたのかどうかは分からない。人が生きるということ、幸福の意味、自由の意味、いろいろと考えさせられる作品だった。ハッピーエンドといえるかは分からないが、読後の爽快な気分は悪くなかった。2014/02/09

緋莢

9
隣国ヴィルドバッハの宣戦布告により、開戦が着実に迫りつつあった。軍へと強制的に接収されてしまうブリッツフォーゲルを前に、カールは一度だけ競った帝鳳龍を思い出していた。「何故、飛ぶのか」「何故、挑むのか」帝鳳龍から問いに、答えを見い出せないカール。そんな時、ヴィルドバッハの電撃作戦が開始され、シルヴァーナは危機に立たされ・・・2013/09/22

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