お葬式の言葉と風習―柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典

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お葬式の言葉と風習―柳田國男『葬送習俗語彙』の絵解き事典

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  • サイズ 46判/ページ数 192p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422230412
  • NDC分類 385.6
  • Cコード C0039

出版社内容情報



 今日のように葬儀が業者によって行われるようになる前は自宅で葬式をして出棺の儀をし、野辺送りで火葬場や埋葬地に向かい、火葬や土葬をするのが普通だった。土葬は、条例で禁止されている一部地域を除くと、感染症による死亡などは別にして、法律違反ではないが、平成とともに大半が消えてしまった。
 本書は柳田國男の『葬送習俗語彙』(昭和12年刊)に出てくる言葉の中から約180を選び、著者が約30年行ってきた聞き取り調査を盛り込みながら切り絵とともに解説したもの。喪のはじまりから、死者と向き合う湯灌・納棺、野辺送りの葬列、土葬・火葬・風葬の作法、魂がふるさとに帰る忌中祓い儀礼まで、伝統的なとむらいの諸相を明らかにする。それらは今日では考えられないほど死者に対する供養の心がこもっているが、同時に、死者や死に対する恐れの気持ちも強く反映されていた。
 「国替え」「広島にタバコ買いに行った」「耳ふたぎ」「枕返し」など各地の葬送習俗に使われる言葉は独特の隠語で、馴染みがないと何を言っているのか分からないことが多い。それらの言葉を解き明かしながら、日本で長いあいだ行われていた葬送に関する風習を見つめ直し、日本人の精神生活を考える。著者の文章は軽妙で、また著者自身による切り絵は、写真では生々しすぎる情景を抵抗感なく目にすることができ、切り絵作品としても不思議な魅力があって引きつけられる。

内容説明

枕返し、夜伽、逆さ水…隠語と珍しい風習!柳田國男『葬送習俗語彙』(昭和十二年)で取り上げられた言葉の中から約一八〇を選び、著者自身の聞き取り調査を盛り込みながら、不思議な魅力をもつ切り絵とともに解説。日本人は死や死者をどう捉えてきたのか。

目次

1 喪のはじまり―お葬式の奇妙な隠語
2 枕返し―死亡直後の作法
3 湯かん・入棺、通夜、出立ちの盃
4 野辺送り―死人とともに冥土への旅路
5 三昧にて
6 野帰り―死者とかわす無言劇
7 日本人の弔いの源流
8 四十九日・初盆・弔いあげ

著者等紹介

高橋繁行[タカハシシゲユキ]
1954年京都府生まれ。ルポライターとして科学、人物、笑い、葬式を主要テーマに取材・執筆。高橋葬祭研究所を主宰し、死と弔い関連の著書が多い。雑誌『SOGI』で「弔いの系譜―仏教・民俗」を約十年連載。絵・イラストを描き、切り絵の個展を何度も開催。紙芝居形式の絵本DVD『あなたの村の野辺送り―日本のお葬式』を制作している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鱒子

73
図書館本 柳田國男 著の「葬送習俗語彙」を現代向きに分かりやすく読み解き、著者の見解や取材も書き加えたもの。今の葬儀では見ないものばかりで興味深く、また著者の手による切り絵のおかげで理解しやすい。しかし、この絵が怖くて怖くて……なんかもう迫力満点です。2021/02/15

がらくたどん

62
先月は都内葬儀社を舞台にした面白いお仕事小説を続けて読んだので今月は頭から「あれやこれやのお葬式」を。現代葬儀を見るなら前近代の葬送習俗も見なくては。白黒切絵がお葬式っぽくて少々怖い民間葬送用語集。お葬式の隠語・死亡直後の作法・湯かんから通夜・野辺送り・土葬と火葬からその後まで。葬儀場のお葬式って割と似てるじゃないですか?土着の習俗によるお弔いの多彩さと言ったら。臨終間際に屋根に登って名を叫ぶとか出棺の後に笊を転がすとか埋葬から帰宅したら玄関で架空餅つきをするとか。土地土地の生み出した精一杯の弔意と思う。2022/10/04

たま

55
柳田国男の『葬送習俗語彙』の語彙に著者の切り絵が添えられている。馴染みにくい語彙に絵解きが付いて分かりやすく、しかも切り絵独特の風情が実にいい。大正生まれの両親から戦前の風俗はたくさん聞かされたが、2人とも都会育ちだったので、ここに描かれているような習わしは知らないことが多い。見聞きしたことがあるのは枕飯と湯灌くらい。昔はお葬式が大変だったんだなあと感心する。地方都市では今でも手伝いが期待され、ああすべきこうすべきと口さがない隣人がいるとも聞く。都会の葬儀が簡素化の一途であるのも宜なるかなと思う。2022/10/13

たまきら

33
義父の葬儀は知らないことばかり。夫も私も無宗教の環境で育ったため、逆に日本の昔からの風習が知りたくてたまらないタイプ。とはいえ、この本はまさに知らないことばかり。隠されている意味を導き出すことばにおお!とびっくりしたりちょっとぞっとしたり。イラストもその雰囲気をさらに強調しています。ちょっと怖かった。2020/11/18

あじ

32
日本の土葬、野辺送りに関する語彙がなんとも──【サンマイ太郎】【めでたい木綿】【ネコ三昧】──そこに付随した風習に興味も尽きなかった。死者への多大な哀悼なのか畏怖なのか、各地で手厚い葬送が繰り広げられていた。子供ならば“死”そのものよりも、この一連の弔いを恐れるかもしれない。食人伝承にまつわる風習については文献を探してみようと思う。◆柳田國男氏の「葬送習俗語彙」から弔いの語句をピックアップし、著者の手による切り絵を添えた絵解き事典。切り絵が理解の一助になりました。2020/11/14

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