謀略の金屏風―平和相互銀行事件・その戦慄の構図！

山田 穂積【著】

宝島社（1994/05発売）

• サイズ B6判／ページ数 238p／高さ 20cm
• 商品コード 9784796608121
• NDC分類 338.76
• Cコード C0033

内容説明

平相株の三分の一を手に入れた大物フィクサー、株買い戻しのために四十億円の金屏風購入を迫る謎の画商…。元特命社員が明かす迫真の極秘メモによって、バブルの原点となった大型経済事件の内幕が、いま明らかになる。

目次

プロローグ　株式譲渡
第１章　小宮山家の一族
第２章　大いなる負の遺産
第３章　宣戦布告
第４章　謀略の金屏風
第５章　果てしなき暗闘
第６章　合併工作
第７章　終局

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[zatugei]

平和相銀の住友銀行による乗っ取り事件の詳細。首都圏への進出をはかる住銀が、首都圏に支店網をもつ平和相銀を、只で乗っ取った見事な手口。蔵相竹下登・大蔵官僚・住銀・検察が巧妙かつ緊密に連携をとり、阿吽の呼吸で成し遂げた。金屏風事件は、これらの人物のマージンなのだろう。巻末にある美術評論家と称する人物の文章も、いかがわしくて、とても良い。

2021/09/24