内容説明
何気ない普段の生活の中で嬉しかったこと、失敗したことなどを謙虚な姿勢で綴ったエッセイ集。
「わたしたちは、きわめてわずかな行為で、恩を返したかのごとくに錯覚し、恩人の前に、いや神の前にさえ自分を上位に置いてしまうことが多いのではないだろうか。」「友人とは何か。わたしの場合、お互いに何を祈ってほしいのか、わかっている間柄の人たちだと思っている。お互いの祈りの課題、それは、真の心の底を見せることであり、弱さを見せることだと思う。」「噂という字は口へんに尊いと書く。もしかしたら、噂とは本来は人を尊んでほめることをさしたものではないか。今や噂は口へんに悪と書くべき時代ではないか。」――私たちが当たり前に見ていたり、疎ましく思っていた出来事を著者はさりげなくただしてくれる好エッセイ集。
「三浦綾子電子全集」付録として、夫・三浦光世氏によるコラム「妻を語る」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Book Lover Mr.Garakuta
11
【図書館】【速読】:エッセイ集。氏の信仰(クリスチャン)と愛の説話集。読了後心が温まる本だった。2022/05/25
みぃぃ
4
三浦綾子さんと自分とに似ている点が多くて親近感を覚えた。 はっきり物を言うところ、思いついたらすぐ行動したいところ、朝が弱いところなど。 私は、こんな自分があまり好きではなく、どれも短所で直さねばと思っている。 でも、三浦綾子さんはありのままの自分を受け入れている。 彼女のように私も自分自身を丸ごと受け止められるようになりたい。2021/10/02
lune*☆...
3
三浦綾子さんの信仰エッセイ。彼女の作品に触れるたび、愛と許しを大切にして一日一日を生きていきたいと思う。2015/11/30
Ryusuke Minato
1
ここ数年、年のはじめは三浦綾子さんの本を読むことが多い。一ページ一ページ、自らの生き方を省みさせられる、三浦さんのエッセイは、上から目線では決してなく、心にすっと入ってきて、いつも凄いな、と思う。そして、人をとにかく誉める。とかく人の欠点が目につく自分には、いい薬だと思って読んでいます。2013/01/03
裕由
0
たまに読むのはいいかも。自分を見つめ直すためにも2017/09/30