内容説明
蔵前の豪商、布袋屋《ほていや》四郎兵衛は鈴ガ森で雲助に襲われていた娘を助けた。娘の背には、彫り物師与之助の手になる、匂うようなみごとな「緋牡丹」が躍っていた。娘はこの事件で気が狂ってしまったが、一通のふみを持っていた。そこには、彫り師から「江戸瘤寺《こぶでら》の和尚」へあてた謎めいた文句が記されていた。…「緋牡丹狂女」より。
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