内容説明
当時の警察総指揮官が初めて明かす、事故三日目から百三十三日間の一部始終。
現場経験者だからこそ語れる危機管理への考察。それは、その後の阪神・淡路大震災、東日本大震災でも露呈し、いまだ活かされていない。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
138
まさしく壮絶としか言いようがないルポルタージュでした。自分が立ち上げた日航機墜落事故30年のイベントに伴い、知る事のできた作品です。とにかく当時の事故現場がいかに壮絶だったが、否応なしに伝わってきます。とてつもない困難を極めた「遺体収容」作業は、我々の想像をはるかに超越した次元で行われていたんだと言葉がありません。遺族の思いを最優先にし、対応を続ける現場サイドと机上でしかモノを言わない上層部との軋轢は、全て書き残せるモノではなかったでしょうね。改めて、現場に携わった関係者の皆様の労に最大の敬意を表します。2015/08/31
vanisuke_mint
1
日航機墜落事件の時に捜索・操作のトップだった当時の県警本部長による本。淡々と事故の捜査、捜索について時系列で書かれているので事件に対する副読本と考えた方が良い。事件について知りたいなら先に他の本を読んでから読まないと分かりにくいと思う。 現場の憤りについて記している箇所が多いが、他の人の発言や組織を批判しているところも多く、少し傲慢な印象を受けた。遺族が何度も来ないことを批判していたが遺族側からしたらそう何度も群馬まで足は運べないのでは。自身の心の整理をつける時間も必要だったと思うし…2023/03/25
ちゃんとも
1
ちょっと一般読者が読むには読みにくい内容でした。そのような事件、事故に関わるような職業の方は参考になる部分もあるのでしょうが。2013/06/30
yassy
1
以前日航機墜落の検死医の本を読んだのですが、これは捜査側(警察)の視点から書かれた本でした。こちらは淡々とこういうときの捜査はこうやっていて・・・という内容が書かれている。検死医の本ほどショッキングな内容はないけれど、そういう辛さもぐっとこらえての本だというのが随所ににじみ出ていました。2012/04/13
ヨコイチ
1
事故から20年経って書かれた、現場責任者であった群馬県警本部長による記録。題名通り遺体について収容から確認、葬儀まで具体的データとともに細密に記されている。完全遺体と離断遺体の定義の違いに驚いた。改めて事件の悲惨さを感じた。さらに、他の関係者などによる事件についての著書の内容齟齬に相当な憤りを感じている様子が本書の端々から見て取れる。最前線で苦心していた者としては我慢出来なかったのでしょう。2011/03/25
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