陸の深海生物―日本の地下に住む生き物

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陸の深海生物―日本の地下に住む生き物

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  • サイズ A5判/ページ数 176p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784829972489
  • NDC分類 481.76
  • Cコード C0045

出版社内容情報

ようこそ。めくるめく奇怪な地下性生物の世界へ。
本書を開いて足元に広がる無限の異世界へ、地下の暗闇に暮らす約140種の生き物を収録。

「生きた歴史書」とも呼ぶべき学術的な価値がありながら、いまだ一般にはほとんど知られていない日本の地下に住む生き物たち。ふだん日の目を見ない彼らに情熱を注ぎ続ける昆虫学者の小松貴が、粉骨砕身して得た貴重な写真と共に、足もとの暗闇に広がる別世界へと読者を誘う。約140種を貴重な生態写真と共に解説。

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・陸の深海生物と呼ばれる“地下性生物”に、稀代の昆虫学者・小松 貴が迫る!
・日本の地下空隙に生息する生物(節足動物、扁形動物、軟体動物)のうち、代表的な約140種を収録。
・日本における地下性生物の研究は多大に発展途上で、種名すらない生物(あるいは同定困難な種)も多い状況にあるが、本書ではその貴重な姿を捉えた生態写真を多数掲載。
・各種において、体サイズや分布域、生態を解説。環境省・各都道府県版レッドリストへの掲載状況も合わせて記した。
・地下性生物の基本情報や学術的な魅力、存亡にかかわる脅威、困難を極める採集調査の様子等についても紹介。
・人気漫画家のじゅえき太郎氏が、地下性生物の暮らしや調査の様子を漫画で紹介。

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(※以下は本文より抜粋した文言です。)
地下は、ただ土が詰まっただけの場所ではない。無数の亀裂が走り、そこに挟まりつつ生きるものたちが沢山生息する。暗黒生活に適応した彼らは、視覚の代わりに周囲の状況を鋭敏に察知するセンサーを搭載した、まさに「陸の深海生物」と呼ぶに値する連中だ。

メクラチビゴミムシは、町おこしのマスコットにも客寄せにも使えない。今後も決してテレビの自然番組では紹介されず、たまにインターネット上で「メクラチビゴミムシとかいう虫の名前ひどすぎワロタwww」などの下衆な取り上げ方をされるのが関の山だ。しかし、それが彼らの存在を軽んじてもよい理由にはならない。賢者ソロモン王の人生最大のピンチを一匹のミツバチが救ったように、ゴミムシやゲジゲジが何かの拍子に、人類社会に山積する諸問題を解決する糸口を教えてくれるかも知れないのだから。
現に私自身、地下性生物の魅力に憑りつかれたが故に、これまで交流のなかった様々な人々と出会い、多くを学ぶ機会を経た。眼のないムシたちが、私の狭い視野をこじ開けて広げてくれたのだ。こんな素晴らしくも愉快な話が、他にあるか。

内容説明

本書を開いて、足元に広がる無限の異世界へ。地下の暗闇に暮らす生物約140種を掲載。

目次

節足動物門(昆虫綱甲虫目;昆虫綱鱗翅目 ほか)
多足亜門(ヤスデ綱(倍脚綱)オビヤスデ目
ヤスデ綱(倍脚綱)ヒメヤスデ目)
甲殻亜門(軟甲綱ムカシエビ目;軟甲綱等脚目ワラジムシ亜目;軟甲綱等脚目ミズムシ亜目;軟甲綱端脚目)
扁形動物門(ウズムシ綱ウズムシ目ヒラタウズムシ科)
軟体動物門(腹足綱吸腔目;腹足綱有肺目)

著者等紹介

小松貴[コマツタカシ]
1982年生まれ。信州大学大学院博士課程を修了後、国立科学博物館協力研究員などを経て、現在在野の昆虫学者として活動

じゅえき太郎[ジュエキタロウ]
イラストレーター・漫画家・絵本作家。身近な虫をモチーフにさまざまな作品を制作している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

81
深海には様々な魚やエビなど多くの種類がいることが最近次第にわかってきた。しかし地中にも多くの生き物がいることをこの本で知った。地の底など普段は全く意識せずに歩いている。この本ではそんな地中のいき生き物が非常に詳しい写真と解説で紹介されている。蜘蛛、ケラ、多足類他。どれも好きに慣れないが生態系の一端を担っているのは間違いないだろう。図書館本2024/01/28

たまきら

41
最初何を言ってるんだ著者は?と思ったが、深海にも引けを取らない環境に生息するマイナーで地味な生物(昆虫が多いです)の紹介を、フルカラーと個性的な語り口で表していて驚かされました。放置されたトラップやコロナのエピソードなど、コラムが個人的には面白かったです。もちろんじゅえき太郎さんのイラスト&マンガも。しかしそっくりなゴミムシ(素人目には違いはわからぬ)が延々と紹介される冒頭(16p~53p)には(あんたたちパンクロッカー並みの命知らずだよ)と感激しつつ、少し退屈してしまったことをここに懺悔します。2024/01/04

スリカータ

15
地中や井戸の底、洞窟などで暮らす昆虫の図鑑。面白くてワクワクする。メクラチビゴミムシはわたしが見ても違いの判別がつかないが、沢山の種類が紹介されている。なんといっても、小松さんのコラムが最高なのである。地味な昆虫たちへの溢れんばかりの愛と情熱が迸り、つい頬が緩んでしまう。地下生物の採掘の苦労は計り知れないが、新種の発見でこの本の改訂版が出ることを期待したい。2024/02/25

流石全次郎

11
フリーの昆虫学者小松貴先生。ご専門の昆虫類を主体として地下性あるいは地下水性の生物を語る。図鑑形式でほぼ自身で撮影された図鑑としての構成。その間コラムで生態撮影へのこだわりや、保全に関するご自身の思い、種名に関するご自身の意見、洞窟内において伴う危険と守るべきルールなどもとても興味深く読めた。じゅえき太郎さんの漫画も。読書としては面白いけど自分は絶対近づかない世界でした。2024/07/28

in medio tutissimus ibis.

6
かつて洞窟に生息すると見られてきた地中性生物の多くは、その体躯の小ささから、洞窟と同様に地面の裂け目や砂礫の隙間や地下水脈にも生息しそれらを通して意外な生息域の広がりを持っている。一方でやはり地形的な断絶によって生息域を区切られる彼らは、その系統が列島の形成過程を物語るいわば生きた歴史書である。しかしその意義は周知されていると言い難く、石灰石の採掘や、洞窟の観光化などの環境破壊によって日々地下性生物は脅かされている。コウモリに食われたりカビに侵されたりしながらなぜか居るプライヤキリバが珍しくモフモフで好き2024/02/25

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