角川スニーカー文庫<br> 断末のミレニヲン I 君を連れてあの楽園まで

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角川スニーカー文庫
断末のミレニヲン I 君を連れてあの楽園まで

  • ISBN:9784041025741

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内容説明

アトルは剣の王国の勇将・父ハラルに従って兄達と共に馬の王国へと赴き、その帰り道で《異変》に遭遇する。野営の最中、古に伝え聞く屍霊のような大群に襲われて…!?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

よっち

38
剣の王国の勇将・父ハラルに従って兄達とともに馬の国へ赴いたアトルが、返礼のために同行した姫たちを伴った帰り道で、突如屍霊の群れに襲われる物語。それぞれの思いや物語を語られる登場人物たちが容赦なくその襲撃に飲み込まれていく絶望感が半端なかったですが、最初の方では周囲の女の子が気になって仕方ないお年頃の半人前だったアトルが、葛藤を抱えながらも多くの思いを引き継いで成長していく姿は良かったですね。ただ結局この襲撃の原因も分からないまま、無事逃げ切ったとも言い切れない状況で、次巻でどうなるのか気になるところです。2014/12/28

まりも

30
剣の王国の猛将として知られる父、優秀な兄姉に囲まれて育った主人公アトル。そんなアトルが兄、父と共に馬の王国の姫コーデリアを護衛する道中で突如化け物に襲われ…な話。十文字青が描くゾンビ作品なだけあって序盤からハンパない絶望感です。彼らの事情や思いが語られる事で状況の悲惨さ、絶望感が更に増しますね。そんな状況の中最初は頼りない思春期真っ盛りのアトルが父、兄の意思を受け継ぎ成長する姿は輝いて見えました。ゾンビが出た原因など謎も多い上に救いすら見えない状態ですが、今後どうなるのか次巻も期待ですね。2014/12/31

アウル

28
ファンタジーの世界でパニックホラーモノ。始めから絶望しかないのに話が進んでも絶望とはどうしようもないな。女好きで自分の事を卑下しているアトルが後半になるにつれ精神的に成長していく姿は頼もしく感じる。ゾンビの謎も気になるわ、最後の引きも絶望感が漂っているわ、どうなるかワクワクしてしまう。兄貴いいキャラだったな。イラストも話の雰囲気とマッチしてて良かった。2015/01/04

わたー

23
★★★★★想像以上にエグかった。ファンタジー世界でゾンビやグールといった人の死体からできた魔物は割とポピュラーだが、それをバイオハザードのようにリアリティたっぷりに描写していくという作品はあまりないのではないだろうか。1巻では主人公と親しい人物たちがあっけなく死んでいったり、絶望に次ぐ絶望な展開でかなり面白かった。イラストとの相性も良く、絶望的な状況だからこそエロ描写がよく映えた。強い味方が今回、かなり退場してしまったので、ここからどう物語が動くのかかなり楽しみ。2015/01/17

加速少年

19
これは、アレだ!大好きなやつだ!ファンタジーな世界でゾンビパニックとか最高すぎるでしょ!ゾンビ物定番の絶望感もしっかりおさえていて良し。イラストと相まって読んでいて怖かった。主人公は、ちょっとむっつりスケベすぎかな^^;ゾンビに追われて大変な時にも、スケベな妄想って…おもしろい主人公だな~(笑)個人的に好きだったキャラはジェレル。最初は堅物そうなイメージだったけど、読んでるウチに優しい兄さんって言うのがわかってきて、好感度が上がった。最後も予想は出来た展開だったけど、やっぱり驚いた。次巻はどうなるのかな~2015/08/24

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