- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
「化学」とは目に見えない原子や分子がくっついたり離れたりする地味な学問と思っていませんか? いえいえ、実は化学の実力はスゴイのです。「昨日まで世になかった物質を創り出せる唯一の分野」化学の最前線では、今どんな研究が進行中で、どんな夢が叶えられようとしているのか――長生きしたい、お金持ちになりたい、宇宙旅行がしたい、環境・エネルギー問題を解決したい……等々、様々な夢の無茶振りに応えつつ最新研究を紹介
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
空猫
36
prime readingで。金やダイヤをつくる、不老不死、宇宙旅行、モテる薬、やせる薬、頭が良くなる薬、花粉症、風邪の癌治療薬、ドラえもんの道具、地球温暖化を止める、エネルギー問題の解決…人類の夢に対して化学的に夫が妻に説明するという形式なのでYAも読めると思う。宇宙旅行も現実になったし、「想像できることは実現可能」は本当だな。牛のゲップを止める~www。章毎にテーマが違うので少しずつ読めたのも良かった。2021/07/29
コージー
28
★★★☆☆タイトルはこの本で紹介されている研究のひとつ。そのほか、がん治療、やせる薬、頭のよくなる薬など、15の最新研究が紹介されている。理系の本だが、内容は難しくない。化学に疎い私にも、身近な話題に絞ってやさしく解説されているため、「へぇー」とか「ほぉー」とか、楽しみながら読めた。個人的には、地球温暖化の6~8%は、牛のげっぷが原因というのが衝撃的だった。2014年発行のものだが、頭の中にある埃をかぶった常識を少し綺麗にするにはうってつけの本ではないだろうか。2021/04/30
ふろんた
25
今まで夢のようなものだと思われていたものが実現可能かを化学者の夫と素人である妻の対話形式で説いていく。宇宙エレベーターは聞いたことあったが、そういうことだったのか。素人が化学者に無茶ぶりともいえる質問をぶつけることで斬新なアイデアが生まれることもあるので、いろいろ質問してみることはいいらしいです。2016/09/14
J
24
タイトル通り、「人類の夢をかなえる」15の研究について、サイエンスライターの著者と奥さんとの対話形式。テーマが「若返り」や「風邪薬」など身近なこともあり入りやすく、雑学的な知識もふんだんにあり楽しめた。著者が言うように「科学者に無茶振りをする」ことで、全く違う発想が生まれ夢を叶えていくかもしれない。発想は大胆でなければ。2015/01/06
ちぇけら
22
卒論関係。博士とその奥さんの会話形式で進んでいく化学の話。「不老不死になりたい!」「ダイヤモンドを作りたい!」「やせる薬を作りたい!」そんな夢のような願望に、今の化学(科学)研究を紹介しながら答えてくれる。難しい用語もそれほどなく、事実(説明)と余談が明確にわかれていてわかりやすい。そして扱っているテーマやそれに答えるために挙げられたエピソードや具体例が興味を惹く。「宇宙エレベーター」や「人工光合成」、コピー機で印刷できる「有機薄膜太陽電池」の話は面白くて自分で調べるまでだった。2017/11/25