内容説明
南町奉行は、同心の帰山貴三郎(かえりやまきさぶろう)と深草新吾の正義感と力量を見込み、難解な事件を探索する「特命」を与えた。彼らは岡っ引きの娘の小りんや元鳶(とび)職の丑松の助けを得て、様々な難事件を解決していく。そんな二人の前に、どんな殺しも一両で請け負う「殺し蝶」なる女殺し屋が現れた。じつは彼らの父親は、「殺し蝶」を追っていて、逆に殺されている。非情な仇敵を追い詰めるため、死闘が始まった。傑作時代活劇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
114
特命 後篇。帰山貴三郎と岡っ引きの娘の小りんの父を殺害した、女殺し屋「殺し蝶」の敵を討つ事が、ハラハラドキドキで面白かった。 2015/08/11
天笑院たか姫
4
特命後編。同心帰山と深草、岡っ引きの娘小りんの親の仇敵・殺し蝶の行方がわかる。悪をばったばったと斬る特命の面々、私生活の方も覗いてみたい。 2016/08/28
藤よい
3
仇である殺し蝶との戦いも決着がつきます。簪一つで確実に相手を仕留める小夜の心の闇をもう少し書いて欲しかったかな…。和久田さんの他のシリーズと雰囲気は同じでしたが、これはこれで楽しめました。2020/01/23
Masayoshi Arakawa
0
20170126 108 新ヒーローズの登場だ❗町奉行直属の特命同心だ。隠密同心とちょっと違うらしい、でも火盗改めに似てるんでは？まあ、面白ければいいや。と。2017/01/25
あき
0
前篇の「子は宝」はネグレクト、今作の「風評屋」はネットのデマの拡散で、時代小説らしからぬ表紙やタイトルだし、時事問題を織り込んだアウトローな刑事ものを時代小説でってコンセプトなのかな。ただ時代小説だと悪人をバタバタ斬り殺してもアウトローな印象にならなくて、普通の捕物帳になっちゃう感じ。ハードボイルドにつきものの濡れ場が全く色っぽくならないのは作者さんゆえか。2020/03/10
