内容説明
仏様の智慧を集約した600巻、482万693字の仏典を凝縮し、わずか262文字にまとめたのが『般若心経』です。
このお経を禅僧でありながら、世界的に有名な庭園デザイナーである著者が読み解きます。
「禅は心にまとっているものを『そぎ落としなさい、捨てなさい』と教えます。
そうすることで、心は裸になる、まっさらな心になるのです。
タイトルを『心訳』としたのは、そのまっさらな心をもって『般若心経』を読むと、
そこにどんな世界が広がっているのかを、わたし自身があらためてたしかめたかったからでもあります」
と枡野先生はおっしゃいます。
本書は、理解しやすいように『般若心経』を31に分け、「心訳」→「解説・枡野流」という順で構成しています。
*目次より
マイナスをプラスに「転じる」
苦しみやつらさから目をそむけない
たしかな自分などない
人はかかわりのなかで存在する
わき上がる感情は抑えない
思い込みが「心のメタボ」を生む
自分の価値観だけを優先しない
「好き、嫌い」を超えたところで人を見る
目の前のことに丁寧に取り組む
そぎ落として捨ててつくる「禅の庭」、枯山水
永遠の真理にそむかない生き方
自分を拠り所にする
人としての器の大きさは秘めてこそ価値がある
えらくなっていばることほど醜いものはない
自分が思い通りできることは何一つない
立派な死も情けない死もない
耳なし芳一を守った『般若心経』の力
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つじつじ
2
なんか知ってたらカッコいいかなーとミーハーな気持ちで読んでる自分がいけない。よくわからなかったです。ひとつひとつ解説してくれるのは、ありがたいですが、般若心経自体、読んだことも書いたこともないので、写経してみよーと思いました。2020/07/26
ひまわり
1
人生に救いはない、すべては縁起で成り立ち、故に空である。なるほど、そう心から思えれば楽になれるだろうに。心配はつきず、心の平安は続かない。何故生きる?2019/04/17
さっちも
1
期待が大きすぎたのか、、、思ったより自分の中にはいってこなかった。般若心境を一文一文最初から、余すことなく説明しようとするあまり。話の山がなかったり、重複した説明になっていた。桝野さんの割りに読み進みが悪かった。著者もあとがきに「よくわからなかったと印象をもたれるかたは少なくないでしょう」と書いている。般若心境で気になった部分を読み返したり。理解が進んだときに、また再読したい。2015/07/27
ことのは配達人 詩乃
0
平易な文章ですが、 読み返す度に ボディブローのごとく きいてきます。