内容説明
ネコは私たちをどう見ているのか? ネコの幸福とは、ストレスとは? 人間動物関係学者である著者が、身近だけれど謎に包まれたネコの生態から進化の歴史、一緒に暮らすためのヒント、未来像までを詳しく解説する、NYタイムズベストセラーの総合ネコ読本。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
79
先月の市内図書館の猫企画本の1冊 猫との付き合い方を科学的アプローチで論じた本…かな? イエネコって気ままなようでいて意外と社会性のある動物なのですね。近所のとある猫は社会性を学ぶことができず甘えん坊な噛み猫になっていますが…。2018/05/13
ビブリッサ
79
猫の表紙が可愛いけれど、開いてみれば大ボリュームの猫の行動心理・歴史の解説書だ。猫は愛情深いという意見もあり、餌や住む場所の提供に対して偽の愛情表現をしているのだという辛辣な見方をする人もいる。どちらも正しいようだ。猫自身が人間を好きならば愛情は本物となる。しかし一方、どうしても人間が苦手な猫もいるようで、その猫はストレスを抱えながらも人間と共存していることもあるらしい。人間は猫をよく観察して、その個性を尊重しお互いに適した距離を築いていくのが良いだろう。所有物でなく命として。2017/06/24
koike
19
猫の歴史からイエネコへの進化など、けっこう重たい。猫好きだからなんとか読んだけど、これが犬についてだったら挫折してました。いろいろな考察はあるけれど、まだまだわからない事だらけ。この本に書いてあっても家の猫は違うーとか思うところもしばしば。。。解ったことは、本を読むより猫と暮らした方が学ぶ事が多いというコトでした。2015/03/20
くさてる
18
一万年におよぶ猫とヒトの関わりと、猫が世界に広がっていく流れを追いながら、学術的に猫という生き物を解説した学術書です。いちばん身近なペットといってもいいはずなのに、意外と知られていない生態がある生き物なんだということが良く分かりました。人間の都合で猫そのものの性質が変わるわけでないのに、どうしてもそれを求めてしまうところが、飼い主である私にもあるような気がしました。人間と猫のより良い共存、というところまで考えることが出来る良書です。2015/05/11
xtc1961ymo
14
癒しやお涙のいわゆる物語を求める向きの方にはお薦めしません。著者は動物行動学の学者。極めて科学的にネコがどこから来たか、どのように外界を見ているか(赤緑色盲らしい)どうすれば人なつこいネコになるか? などを論理的に導き出します。語り口はたしかに論文のそれで、馴染みにくく読み終わるまで時間はかなり掛かりましたが犬に比べると猫学はまだ始まったばかりとの事。未来のネコについて飼い猫は去勢されて子孫が残せないので野生の慣れない猫の遺伝子ばかりが残されるには一考の価値あり。2014/12/18
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