中公文庫<br> うつけの采配(上)

個数:1
紙書籍版価格
¥770
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

中公文庫
うつけの采配(上)

  • 著者名:中路啓太【著】
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 中央公論新社(2014/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784122060197

ファイル: /

内容説明

祖父は毛利元就、父は吉川元春、叔父は小早川隆景。恵まれた血統は吉川広家にとっては重圧でしかない。だが第一次朝鮮出兵直後、老いた隆景に呼び出され、毛利百二十万石の未来を託されることに。一方、秀吉亡き後の伏見では、加藤清正ら武闘派と石田三成ら吏僚派らが衝突を繰り返していた。そんな中、徳川家康が不穏な動きを見せ始めるが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

86
面白かったです。毛利元就の孫であり吉川元春の嫡男・吉川広家を軸に描く戦国末期の物語というだけで鳥肌ものです。名門の血を継ぎながらも、反発したがために「うつけ」と呼ばれた広家。将才を小早川隆景に見初められたのにも関わらず、譲ろうとされた采配を断るのが広家らしくもあり、もどかしくもありました。ただ、安国寺恵瓊の動きが広家を立ち上がらせる決意に繋がったのでしょう。そこで見せる姿はうつけというより意外な猛将という印象を受けました。関ヶ原に向け、どのように采配を振るうのか。下巻も読みます。2016/11/28

Bibliobibuli

37
広家の事は、関ヶ原で輝元を動かさなかった事ぐらいしか知らなかったのですが、元就や隆景に負けないくらいの洞察力、先見性を備えた素晴らしい武将だった事を本書が教えてくれました。こんなに優れているのに野心的でないところも凄いですね!2018/04/22

流言

36
岩国城下、吉川史料館で購入した一冊である。毀誉褒貶の激しい人物ではあるが城下では吉川広家公と称され慕われているようだ。神がかった先見性を持つ叔父・小早川隆景と対比する形で吉川広家を有能でありつつも人間臭い人物として描いている。反目しつつも同僚であった安国寺恵瓊との溝が決定的なものとなっていく経緯はどうにもならない歴史の流れに切なさと憤りのようなものを覚えた。毛利輝元をバッサリ無能として描いているのに対し、小早川秀秋の勇猛さを評価するような記述もあるのでそのあたりの人物観が関ヶ原でどう像を結ぶかが楽しみだ。2016/04/28

浅見ヨシヒロ

11
最近のトレンドなのか、歴史小説はマイナーとは言わないまでも、いわゆるメジャーではない人物にスポットを当てているような気がする。本作の主人公は吉川広家。自分の拙い知識では、『関ヶ原で最後まで動かなかった男』と、『安国寺恵瓊と仲が悪かった』という印象しかない。下巻で、広家がどのように跳躍していくのか楽しみである。2015/06/21

できるだけ

7
毛利元就の孫である吉川広家の話。小早川隆景や安国寺恵瓊とのやりとりで広家の心中が分かる。名君毛利元就の孫、名将吉川元春の子という重荷を嫌い、別の生き方を望むが時代の流れがそうはさせてくれず、毛利元就の残した家訓を守るために動き出す話。余談だけど少し前に読んだ「獅子は死せず」の毛利勝永とは、家系的には全く関係ないです。2020/05/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/8292845
  • ご注意事項

最近チェックした商品

 

同じシリーズの商品一覧

該当件数2件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす