内容説明
武藤一織は華奢ではあるがれっきとした男である。しかし魔術師が秘密裏に集められる『名門女子高』に入学させられてしまう。そして幼馴染だったユイとレイナと再会をはたす。一織は、龍脈を妖魔から守る魔術師一族の人間で、神獣の力を降ろす『獣化』で妖魔と戦う巫女のユイとレイナに『給魔』を行う使命を背負っていた。一織は戦う力を待たないが、彼だけが使える『給魔』で特別な魔力を体内に注入しなければ巫女は『獣化』できず、妖魔と戦うことができないのだ。しかし、ユイに給魔しようとすれば「アンタの給魔は、いつもなんかいやらしいのよ!」と叩かれ、レイナを助けようと駆けつければ「あなたの軽率な行動で、迷惑するのは私達なのですよ?」と逆に説教されてしまう。久しぶりに再会した少女達は何故か一織を頑なに拒絶し、給魔を嫌がっているようだ。一織も美少女に成長した二人に戸惑い、強く給魔を迫ることができない。「もっともっと力をつけなきゃ、二人が認めてくれる位の力を……」 一織は仲直りのために涙ぐましい努力を続け、関係を修復しようと行動するのだが――。 ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ギンレイ
9
【一匹の雄】 エロ重視の異能ラブコメ。 厳しいかなー。 妖魔と戦う乙女に魔力を補給してあげる主人公だけど、魔力の補給にはヒロインの下腹部に手を伸ばさないといけない、これは仕方ないんです! という発想が全てかなw 不自然なエロシーンを入れすぎていて全体的にちょっと浅すぎるのでは。 妄想のキツさに胸ヤケが辛かったですw 評価は ★★★★★☆☆☆☆☆ 5個星です!!2015/01/20
空箱零士
8
★★★★ 実はこういう「ヘタレ主人公の一転攻勢」が上手くいってる作品って最近はなかなかないんじゃない? という意味でも地味に貴重なことをやれてる気がする良作。確かに序盤のヒロイン二人の身勝手振りには辟易したが、この二人が「雌」として主人公という「雄」を巡って殺しあうという「獣」としての様を描いた辺りで個人的になんか「そういう物語」として許す気になれた。もちろんその様には品がなく、そのような描写自体の是非もあろうが、少なくともそのようなキャラとしての一貫性はあり、そのような物語として妥当に語れているはずだ。2015/12/18
水無月冬弥
6
御子神零先生(@studio_pokotan)の #ラノベ タイトルから、ひ弱系主人公と思ったら、やる時はやる男の子で意表をつかれました。やるなあ。しかも、最初からハーレム体制だし、この男の、いったいどんな高みまで登る気なんだろう? 2014/10/13
真白優樹
5
妖魔から力の流れを守るべく戦う少年とその彼に仕え力を受け戦う少女達の物語。・・・主人公君が一番大人というかナチュラルに女たらしというか女殺しというか・・・まあ惚れるのもある意味納得できるか。多少の粗は目立つもおおむね魅力的であり、中々楽しめた作品。次巻もあるなら買うと思う。2014/10/11
アツシ@疾風(仮)
4
ストーリー、キャラ共に微妙。好きなキャラが一人もいないという。僕はツンデレやお嬢様キャラが好きなんだけど、何故か本作のヒロインは好きになれないんだよなぁ。序盤の身勝手な発言のせいかな?自分で主人公のことを遠ざけておいて、都合のいい時だけ『信じて』(意訳)発言はさすがの僕もドン引きです。次巻は多分買わないと思います。これが優秀賞かぁ…。2014/12/07