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内容説明
「シェールガスを掘りにいくぞ！」
中堅商社、ヒノマル物産で働く大佛晃人（おさらぎ あきひと）は、若手ながら24時間働くモウレツ型、いわば絶滅危惧種の商社マン！ そんな彼にとって、社内に数々の伝説を残す熊代常務は目標といえる存在であった。
あるとき、上司のミスをなすりつけられ、閑職に追いやられる寸前で、彼は熊代常務からシェールガス・チームに社内ヘッドハントされる。そのプロジェクトは次世代型のビジネスであり、彼にとっては夢の実現の第一歩であった！
「オレもいつか、ヒノマル伝説つくりてえ！」
しかしプロジェクト提携のため、中国・北京に飛んだ彼らが待ち受けるものは、魑魅魍魎とした中国人の三国志・四国志さながらの世界！ そして日本人同士の足の引っ張り合いにも巻き込まれ、先行きは前途多難に．．．．．．
―この世には、商社マンにしかできないビジネスがある―
大佛たちは果たしてビッグビジネスを、成功に導くことができるのか！？
商社を舞台にした灼熱の企業ドラマが始まったばかりである！
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
10
細野不二彦の新作は、商社を舞台とした『商人道』。主人公・大佛晃人は、ここ最近の細野漫画の主人公とは違い、熱血で真っ直ぐなキャラクターだ。彼が目指すは、大国・中国、そこに眠るシェールガス。ドロドロとした社内派閥闘争に巻き込まれながらも、シェールガスという宝を用意することで、夢を勝ち取る冒険譚にしようという細野の意図が読める。はたしてそれは、成功するか。2015/02/11
ワダマコト
10
日本の商社は何でも屋。世界で唯一とも言える業種関係なしのワールドワイドなビジネスを行っている。いきなり冒頭から、アフリカの大地をTOTOのウォシュレット付き便器一式を背負っているのは、主人公の大佛晃人。近づくだけで、体温が1.5℃も上がるような熱血漢だ。彼が赤道直下の大陸に赴いた理由は、綿花からワイシャツを作る事業の引き継ぎのためだったが、前任者のミスにより５億円の損害を出してしまう。もちろん、その上司が責任を被らなければいけないのだが、保身に走ったオヤジのために、大佛は異動を命じられてしまう。2015/01/15
まゆにゃ
7
嫁本。細野不二彦先生、今度は商社ネタ。ここしばらくのダークヒーロー、アンチヒーロー路線とは違う一昔前の暑苦しい"足"命の営業マンが主人公だが、果たして。2015/06/17
たら
3
細野不二彦の新作。まだこれからどうなっていくのか未知数だけど、この人の作品は好きなので読み続けていく。2015/03/11
ユイ
2
細野先生の新シリーズ。今時珍しい世界をまたにかける熱血商社マン。ガスだけでなく、他のものも取り扱えるまで続いてもらいたいものです。2014/10/18
