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内容説明
クラシック音楽は、ユダヤ人を抜きにしては語れない――。特に20世紀に入ると、ハイフェッツやホロヴィッツのような花形演奏家が登場し、シェーンベルクやスティーヴ・ライヒといった作曲家たちが現代音楽を牽引するようになった。ユダヤ人音楽家は何によって覚醒し、ブレイクスルーするに至ったのか。本書では4つのキーワードを軸に、彼らがどのように西洋音楽のシーンに関わってきたのかを検証し、異彩を放ち続ける秘密に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はやしま
5
巷間よく知られている内容をまとめたものという印象。参照資料が日本語しかないのはこのテーマでは如何なものかと思う。考察が荒い。ワーグナーを始め取り上げた音楽家を単純化しすぎているのでは。パルジファルの初演指揮者がユダヤ人だったことや、ワーグナーが反ユダヤ団体の署名の依頼を固辞したことなどはどうとらえるべきか。文章もそのまま地の文にして良いと思われる( )書きが多かったり改行が多かったり読みづらかった。巻末の人物索引や出来事の参照資料書籍としては良いかも。2015/06/11
あくび虫
3
「へー、そうなんだあ」というようなエピソードが色々ありました。それ以外は、特になにも思わなかったです。現代の比重が大きいから、とっつきやすくはある。2017/10/01
Monsieur M.
3
皆さんの感想にも辛口のものが多いが、物足りなく一冊の本としてのまとまりにも欠ける印象。多くの優れたユダヤ人の作曲家・演奏家が多いのは周知のとおりであるが、すべての作曲家・演奏家の中でユダヤ人の占める割合が検証されなければ、何もいえないよね……。話は変わるが、昔パリで暮らしていたとき、フランス人(非ユダヤ系)に「私にはユダヤ人も単に白人としか見えず、まったく見分けられない」と言ったところ、「確かに、あなたに限らず日本人はみなそうであるようだ。我々からみれば結構特徴的なのだが」と言われた。そうなのかなあ?2015/06/19
どら猫さとっち
3
クラシック音楽が世界に広がったのは、ユダヤ人の存在があった。旧約聖書にある「神に選ばれし民である」こと、世界を放浪する「コスモポリタン」、ワーグナーの「呪い」、そしてヒトラーの「ホロコースト」。この4つのキーワードから、クラシック音楽の歴史を読み解く。なるほど、ヒトラーが独裁政権を握ったのは、こういうことだったのか。そしてワーグナーとリンクすることで、ユダヤ人は覚醒した。ヒトラーの独裁政権は、やっぱり芸術には勝てなかった。音楽の偉大さと尊い存在を思い知る一冊でもある。2014/09/28
NyanNyanShinji
2
周知のように高名な音楽家にはユダヤ人が多い。ユダヤ人の歴史から筆を起こし,ユダヤ人の選民思想ゆえに孤立。それはワーグナーやヒトラーによる嫌ユダヤのみならず,旧ソ連でも迫害を受け、音楽家になる事が最高の一つの道だった。それぞれの地域のユダヤ人音楽家の成り立ちを比較的ニュートラルに描いていると感じた。本書は新書であるため読みやすく、面白かった。2021/07/10
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