内容説明
妹を救いたいなら言うなりになるんだ──
その脅迫めいた要求からすべてが始まった。
両親亡きあと、ヴァイオレットは美術教師として堅実に働き、どんな仕事も長続きしない妹の保護者代わりになってきた。その妹に今度は勤務先の機密情報を盗んだ疑いがかけられた。妹の無実を直訴しようと社長ダミアンのもとを訪れた彼女は、魅惑的な容貌とは裏腹の冷酷さで彼から一蹴され、言葉を失う。しかもダミアンは妹を無罪放免にする代償として、自分の恋人役を演じるよう、理不尽な取り引きを持ちかけてきた。余命僅かな彼の母親を安心させるためだとはいえ、横暴すぎるわ!でも、最愛の妹を救うためには選択の余地などない。嫌悪とときめきに揺れながら、ヴァイオレットは条件をのんだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
麻琴
3
罪を犯した妹を無罪放免にする代償にヒーローの恋人役を演じることに…というハーレクインでありがちな設定だけど面白かった。ヒーローがなんだかんだいってヒロインに夢中。ヒロインに拒まれる場面で諦めの悪さを自覚してるんだからヒロインへの想いも早く認めちゃえばいいのに。ヒーロー母と兄もいい人で嫌な人は一瞬しか出てこないから安心してひたれる。☆42015/07/02
月
1
★★★☆☆ヒーローが始終不遜な態度から、最後に低姿勢な態度へと激変したところに、いささか不自然さはあるけれど、お話しとしては面白く読めた。2018/06/03
ゆか
1
再読 ヒーローはこんなに傲慢だったのか?ヒロインはぶれなくていい。 2017/05/12
サティーシャ
0
妹の罪を無罪放免にする代償として、余命僅かな彼のの母親を安心させるため恋人役を演じる美術教師のヴァイオレットと社長のダミアン。いいです。2016/02/10
me
0
この作者のヒーローはヒロインへの愛に緊張してどきどきしたり、子どもっぽいことを画策したりと、可愛い所があることも多いけど、今回はHQの定番ヒーローで普通だった。病気の母親のために恋人役を演じる二人が相思相愛になってハッピーエンド。 すぐに忘れそうな話だった。2019/11/22