岩波新書<br> 食と農でつなぐ - 福島から

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岩波新書
食と農でつなぐ - 福島から

  • 著者名:塩谷弘康/岩崎由美子
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • 岩波書店(2014/10発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784004314974

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内容説明

原発事故から四年目の福島.避難の疲弊,帰還の希望と絶望のなか,女性農業者たちが自ら取り戻そうと挑み続けるのは,農と食がつなぐ信頼関係.地道に積み上げた地域の力と,新たな共感者・挑戦者の連携が拓いた手探りの三年間をふりかえり,その先をめざす人びとの声で3.11後の社会を照らす.

目次

目  次
   プロローグ
   震災直後の福島大学で/大学ができる支援とは/これは誰がつくったの?
 第一章 手探りの三年間
  1 凍み大根からの模索
   避難者の思い/キーパーソンは学生と女性農業者/ 「かーちゃん」たちをつなぎなおす/独自基準二〇ベクレル/ 「結もち」の喜び/食の縁が結ぶ
  2 縁からネットワークへ
   協議会の結成/自分たちで測る/試作品づくりと研修/ 「将来的な自立と雇用」/一般社団法人の設立へ/産直カフェ「わぃわぃ」の開店/三年間でつないだもの/走りながら、迷いながら
 第二章 遠のくふるさと、近づく決断のとき
  1 原発災害は終わらない
   原発災害がもたらしたもの/多様な被災者・避難者/政治家・専門家不信/拡がる分裂と分断/進まない除染/ 「復興の加速」の下で/戻らない・戻りたい・戻れない/一ミリシーベルトの苦悩
  2 暮らしの立て直し──制度と実態と
   損害賠償と生活支援/直接請求、和解仲介、訴訟/先細りする損害賠償/いつまで避難者のままなのか/食の安全と営農の再開/不安とストレスの増大/子ども・母親・学校/ 「避難する権利」と「主権者としての権利」
 第三章 かーちゃんたちの生きかた
  1 阿武隈地域のかーちゃんたち
   福島県阿武隈地域/女性による地域づくり/農村女性起業/農村女性起業の前史/農家の「嫁」たち/法人化のかたち/近年の傾向/オルタナティブワーク/食と農の分断を乗り越える
  2 それぞれの場所で──壊された地産地消と、新たなつながりと
   福島市の果樹園で/ 「いで湯とくだものの里」/大熊町のアグリママは、今/帰還を迎えた川内村/葛尾村の凍み餅/しそ巻きづくりの工房で/西会津、キノコからカフェへ/仮設住宅の手仕事起業/飯舘おこし酒を喜多方市で/どぶろく造り再び
 第四章 「食」にこめるもの
  1 あぶくま茶屋から──ふるさとを離れてふるさとをつなぐ
   渡邊とみ子さん(飯舘村)/高橋トク子さん(飯舘村)/五十嵐裕子さん(福島市)/渡辺文子さん(川俣町山木屋地区)/石井絹江さん(浪江町津島地区)/葛尾のかーちゃんたち
  2 食の力に願いをこめる
   地元のまちづくりNPO/農産品育成者/ 「せっつぁいもん」にこめた願い/ 「なな色の空」からの野菜支援/湘南市民の共同購入/ワーカーズコープ/農業科高校生のバーチャルカンパニー/つなぐ人びとは何を託すのか
   エピローグ──福島から見える日本
   希望の種/長靴持参の料理教室/消費者との新たな関係づくり/被災者が支える/何のための自立か/ 「こころざし」とビジネスのバランス/自前のものさしづくり/小さな六次産業化/開かれたコミュニティへ
   あとがき

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