内容説明
「短歌と和歌はどう違う?」初歩的に見えて実は短歌の肝心な部分に触れるもろもろの不思議をこまやかに楽しく説く。かゆいところに手が届く一冊!
目次
短歌の基本編(短歌と和歌はどう違う? 短歌は五句三十一文字、五句三十一音、どちらを使うべき? ほか)
鑑賞・批評論(短歌の結社(誌)と同人誌、どう違う?
結社によっては階級が五つも六つもあるが、なぜ必要? ほか)
作歌の現場編(自分と違う立場で詠ってはダメ? 本歌取りはどこまで許される? ほか)
これだけは知っておきたい用語編(写生 抒情 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gamemaker_K
7
人生において、いろんなものを「始める」ということをしてきた。大体のことは長続きしないのだが、それなりに長く続いていることもいくつかある。それらから「長続きするコツ」を自分なりに抽出しようとしたが、まあ結局は「入り方」だなあという「考えてそれか」という結論に至る。はい、ためになりました。中高でやった短歌の授業って一体何よ、ってことも含めて。2015/01/11
Maki
4
図書館本。短歌のことを全く理解していなかった自分に愕然(・ε・`)他の短歌入門的な本も次回借りよう。2016/08/27
フィリップ・まろ
2
例年のように佐佐木信綱顕彰歌会で入賞している僕には短歌について今さら人に聞けないことがある。この本「今さら聞けない短歌のツボ100」のうち50以上はまさにそれ。あと30ほどは「あっ、そうだったの」といえるもの。そして残りの20は「うん、知ってたよう気がするけど」と曖昧な知識しか持っていないものでした。って、なんだ、僕は短歌のこと、何にも知らなかったんじゃないか。刻苦勉励努力精進することもなくここまで来てしまった僕みたいな歌詠みが短歌の基礎学力の再養成に立ち返って読むことを目的とした指南書でしょうか。2012/04/06
桜井夕也
1
「歌集を半年か一年かけて、そう、四、五十冊ぐらい集中的に読んでみることだ。本代に十万円。一日に三時間の読書。ちゃんとした短歌が作れるようになるならば、これぐらいの時間と金銭の投資は何でもないだろう。最低このぐらいはやらないと、作歌に苦労するよろこび、伝統に挑戦する楽しみが分からない。しかるべき基礎ができてはじめて、楽しみがわかるのである」(佐々木幸綱)2013/08/16
メルセ・ひすい
1
15-147 「心の微動」…啄木を語るときのキーワード。自然主義の提唱した「平凡」に注目し、それを積極的に詠む。窪田空穂の歌の心の微動。 心の呟きが歌であり、自分の気分を具象化したいと考えた。「心の微旨」と空穂は呼んで尊重していた。心に入ってくるものはすべて取捨選択の手を加えずに歌に詠もうとした。短歌と和歌はどう違う? 詞書がないとわからない歌はダメ? 抒情ってどんな意味? 短歌の基本から作歌の現場の悩み、用語まで、初歩的に見えて実は短歌の肝心部分に触れる、もろもろの不思議を楽しく解説する。2012/03/06
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