内容説明
ジオトロンの野心を後ろ楯に、ロシアへと反旗を翻したガルナスタン共和国。陰謀渦巻くその渦中に、達哉たち新生D.O.M.S.も身を投じる。錯綜する戦火の果て、少年たちが見た想像すら出来ぬ破局とは――?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
まるぼろ
29
ジオ社の支援…という形で独立を果たしたガルナスタンにてロシアの軍事介入が入る前にクーデターにて事態を収集しようとする動きが。その支援を行う形で旧D.O.M.Sに攻勢をかけようとした新生D.O.M.Sだったが…というお話。あとがきにもある通り現実にウクライナがあんな状況下に置かれているので、どう読んでもウクライナの現状とダブって読めてしまうのは否めませんでした。しかしこちらはフィクションらしく些細な出来事の相違の積み重ねでオルカンがああも絶望と狂気に走ってしまったのは悲劇としか…。物語も佳境に、次巻も期待。2014/09/10
アウル
25
クライマックスが近づいてきたな。菊乃のヒロイン力が強まっている感じがするのに達哉はやはりリーナの方にいくんか。現実の世界情勢と結構かぶっていて妙に重い。みんなバラバラとなった達哉達がどのように巻き返すのかな?2014/08/29
トルコネ
23
中盤過ぎるまで戦闘も無く、ちと退屈な印象。今巻では物語はあまり動かないのかなぁなんて不安もあったりしましたが、いやいや、結果的に十分動きましたね……旗色の悪い方に。まさか○○が撃墜されてしまうとは!今回のエピソード自体は政治色が強く、実際の世界情勢とも重なり、少し暗めで難解、あまり娯楽性が高いとは言えませんが、この巻と次巻予定の過去話で期待や鬱屈を溜めて溜めて、最終決戦に一気にカタルシスを得てくれということなのかもしれませんね。続きが待ち遠しすぎる!2014/08/24
星野流人
20
旧ソ連のガルナスタン共和国を新たな舞台とし、物語もいよいよクライマックスに突入してきた感があります。序盤こそ共和国への入国で悶着があったり、菊乃とイチャついたり、共和国側の主要人物であるソラヤやオルカンらと交流したりと和やかなムードでした。しかし一度戦闘が始まれば一気にあちこちの陣営からきな臭さが噴出してきて、ハードな物語に早変わり。反乱、そして戦争という避けられがちな難しいテーマを、真っ向からライトノベルに落とし込んでいるのは好感が持てます。新生D.O.M.S.は次なる困難にどう立ち向かうのか……2020/10/18
しぇん
17
Kindle版で再読。ロシアと揉める周辺国。いつまで続く問題なのかな、と。オルカンの闇堕ちが悲しかったのを思い出しました2024/01/23
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