内容説明
「――私のことをいやらしい目で見ましたね、父さん?」 ある日、高校生の湊遼太郎が家に帰ると、そこには全く知らない娘の姿があった。雪音と名乗る少女(胸ナシ)は、未来から来た遼太郎の娘だという。しかもある日、娘はふたりに増えていたのだった!(こっちは巨乳!) プラチナブロンドで儚げな彼女・阿梨亜と遼太郎の関係が深まるのを邪魔してくる雪音。雪音はなぜふたりを邪魔してくるのか。ふたりは未来からどうやって飛んで来たのか。謎に異能に家族の絆も相まって、物語は息も吐かせぬ展開へ……!? ちょっと不思議で温かい、第6回GA文庫大賞奨励賞受賞作。 ※電子版は文庫版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
56
高校生・湊遼太郎のもとに、お母さんとの結婚を阻止するために自称遼太郎の娘・雪音が未来からやって来る物語。さらに雪音の双子の妹・鈴音も未来からやってきて事態はややこしくなるものの、遼太郎と幼馴染・阿梨亜の関係は事情が明らかになったり、何かあるたびにそれが強固なものであることを再確認させられましたね。遼太郎を捕まえて離さない阿梨亜の揺るぎなさというか、幼馴染最強みたいな(苦笑)そんな彼らが転機で下した決断の結果がいい余韻になっていただけに、続刊前提にしてもいったんここで区切って良かったのではとは感じました。 2015/01/02
いーたん
49
主人公遼太郎は前半〜中盤にかけてウザい。読んでいて苛々した。しかし後半は阿梨亜や未来から来たという二人の娘、雪音と鈴音を通して、自分のすべき事、成したい事に気付き成長。その姿は同じ娘を持つ身として誇らしく思えました。この家族の未来に幸せが続くことを願いたくなります。た・だ・し、一巻完結で充分だと思う。二巻以降に続くとのことだけど、蛇足になる予感が。。。阿梨亜や雪音、鈴音が可愛い(イラストも)ので続きも読みますけどね。スラムダンクやドラゴンボールネタは不要です。2014/09/25
晦夢
32
ある日遼太郎の元に娘を名乗る少女雪音が現れる。未来から来たという雪音は遼太郎と幼なじみの阿梨亜との仲を邪魔してくる、彼女の目的は一体? 面白かった。家族愛に溢れる作品。未来に起こることとそれをどうすることもできないという葛藤。父親ってのもいいなと思うよねこういうの読んでると。タイムパラドックス的にどうなってるんだってのは少し気になった。あと、この1巻で綺麗にまとまっていたから、最後の次巻への布石は蛇足だった気が…。続刊出すのはいいとして、この巻は綺麗に終わらせればよかったのに、新人賞作品だし。2014/09/12
クロウ
29
さんざんのろけてくれやがって。自分が幼なじみ好きなのもあり、アリア可愛すぎる。無視作戦は心臓に悪いよ。家族っていいな、と心から思えるような暖かい作品でした。確かに、1巻でスッキリ終わらせた方が良かった気もするけど、次巻の展開も気になるところ。ここからどう続けていくのかな。あと、タイムトラベルものを矛盾無く書き切るって相当難しいことなんじゃないかと思いました。2014/09/13
まりも
29
うーん、微妙。異能を使った家族愛作品でしょうか。1回だけ時間移動ができる主人公の元に2人の自分の娘が現れるお話。家族の絆が確認できるシーンは温かく胸にくるんですが無駄なシーンも多いせいで感情移入しきれなかったのが最大の欠点。ページの水増しがあだになったか。続き物にするよりも普通に1巻完結作品にした方がすっきりしたんじゃないかなとも思う。2014/08/13