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内容説明
歴史モノのキラー・コンテンツのひとつ「関ヶ原の戦い」。本書では、上杉景勝と伊達政宗という東北の二人の大名を中心に、関ヶ原の謎と俗説を、ひとつひとつ丁寧に解き明かしていく。情報戦、腹の探り合い、裏切り、アリバイ工作――。数多くの史料を丹念に読み解くことで見えてきたのは、人間味溢れる大名たちの姿だった! 通説、俗説、新説が一気にわかる関ヶ原研究の決定版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kawa
40
「関ケ原の戦い」の際、そこと連動した東北地方の2大名上杉と伊達の争いを歴史の一次資料から解き明かす。家康はあくまで豊臣公儀のもとで、秀頼を支えるということに腐心しており、三成との対立は所与のものではなかった。上杉景勝と家康の対立を決定付けたと言われる「直江状」は単なる創作物である等、歴史小説に登場する人間関係や資料の俗説性を指摘している。歴史語りの奥深さが知れて興味深い。2019/12/20
金吾
26
直江状や小山評定の話が興味深かったです。読みやすい一冊です。2025/02/14
ようはん
20
上杉景勝と直江兼続を中心に関ヶ原の戦いまで至る経緯を書き、有名な直江状や小山評定等を分析している。直江状は元になる書状は存在していたようであるが後世に脚色された可能性が高く、小山評定に関してはあったという結論。しかし景勝と兼続主従の人生を見ると結構綱渡り的な場面が多い。今でこそ評価されているが兼続死去で直江家が断絶した事もあり兼続が上杉家を危機に陥れた奸臣みたいな向きもあったぐらいである。2023/05/08
maito/まいと
18
官兵衛本で一躍注目されている大門さんの最新作は“東の関ヶ原”。上杉家と直江兼続の(これまで言われ続けてきた)俗説を徹底的に分析した一冊(ちなみにサブタイトルにある「政宗」はそれほど出てこない)直江状、兼続と三成の連携、小山会議、家康反転後の上杉家の決断と動きなどなど、残されている史料を忠実に検証し、証明ありきで事実を見て結論づけていく流れは非常にわかりやすく、骨太な内容にまとまっている(所々、フワフワしたまま進んでいるところもあるが)読み終えて、変に脚色されるより、彼らを遙かに受け入れられる気がしたなあ。2014/10/16
プリン
6
近年、精力的に著作を発表している戦国史研究家の渡邊大門氏の新刊。戦国時代という歴史マニアの俗説に満ち満ちた時代を、先行研究を丹念にたどるとともに実証史学の手法で解き明かそうとする姿勢には好感を抱いています。そして、この新刊で焦点を当てたのは上杉景勝。関ヶ原前夜の東国の情勢とともに、「直江状」や「小山評定」などの真偽に迫りました。ただし、東北の戦いについては、やはり関ヶ原の合戦自体にページを割かざるをえなかったせいか、やや内容は薄めです。ちなみに前田利益は出てきませんでした(^^ゞ2014/08/23
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