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内容説明
かつて世界を席巻し、自動車と並ぶ外貨の稼ぎ頭だった日本の電子産業。 今や、それは夢まぼろしである。そうなってしまった本当の原因は何か。 多面的な視点で解き明かす。
2013年、日本の電子産業の貿易収支は、とうとう赤字になった。同じ2013年の生産金額は約11兆円にまで縮小する。2000年に達成したピーク26兆円の半分以下である。
電子立国とまで讃えられた日本の電子産業が、なぜここまで凋落してしまったのか。私も、この疑問から出発した。特に凋落が、なぜ他産業ではなく電子産業なのか、他国ではなく日本なのか、これを理解したかった。
そうして調べてみた結果が本書である。
目次
第1章 大きな産業が日本から消えようとしている―日本のICT産業の貿易赤字は「天然ガス」並み
第2章 分かっていたはずの「地デジ特需」終了―日本製テレビが盛んに輸出されていたのは1985年まで
第3章 100年ぶりの通信自由化がもたらしたもの―「自由化」「モバイル」「インターネット」の大波に翻弄された通信市場
第4章 鎖国のときは栄え、開国したら衰退―市場のグローバル化で精彩を失った日本のパソコン
第5章 「安すぎる」と非難され、やがて「高すぎて」売れなくなる―日本のDRAM産業の栄枯盛衰
第6章 日本の半導体産業、分業を嫌い続けた果てに衰退―半導体産業でも設計と製造の分業で進む
第7章 アップルにも鴻海にもなれなかった日本メーカー―ファブレス・メーカーとEMSが製造業を再定義
第8章 イノベーションと研究を混同した日本電子産業―技術革新はイノベーションではない
第9章 成功体験から抜け出せるか―工本主義による保護は工業を元気にはしない
感想・レビュー
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たかしくん。
おさむ
izw
Kentaro
Masaki Sato